宙組・和希そら 3年ぶり主演作 竹久夢二を奔放に、繊細に

[ 2021年4月24日 05:30 ]

3年ぶりの主演作「夢千鳥」で画家・竹久夢二など2役を熱演する和希そら
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 宙組スター・和希そら主演の話題作「夢千鳥」が兵庫・宝塚バウホールで開幕した(5月3日まで)。

 大正ロマンを代表する画家・竹久夢二、彼を題材に撮影を進める映画監督。この2役を演じる和希が、それぞれの人生を交錯し苦悩する姿を描いた力作だ。夢二を取り巻いた3人の女性も史実に忠実に描き、経験豊富な天彩峰里(あまいろ・みねり)、水音志保、若手注目株の山吹ひばりを配したのも注目。和希も女性に奔放な姿を細かい演技で見せた。

 彼女にとっては3年ぶりの主演作。切れのあるダンス、深い演技力に豊かな歌唱力と三拍子そろった中堅男役スターとしてメキメキ力をつけてきた。一方「WEST SIDE STORY」、「アナスタシア」では女役で存在感を示すなど多才。以前、「男役として“こう見せていきたい”と定まった中で女役をさせていただくと、今まで感じなかったものを生かせる」と話しており、全ての経験をプラスに捉えてきた姿が今回の舞台にも投影されている。着実にキャリアを積んできた和希の活躍に今後も注目だ。(土谷 美樹)

 ◇和希 そら(かずき・そら)10月5日生まれ、岡山市出身。旭東中を経て10年初舞台。宙組配属。14年「ベルサイユのばら―オスカル編―」で新人公演初主演。18年「ハッスル メイツ!」でバウホール初主演。身長1メートル68。愛称「そら」。

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