花組・一之瀬航季 同期からの刺激で芽生えた闘争心

[ 2020年2月29日 05:30 ]

「はいからさんが通る」で新人公演初主演の一之瀬航季
Photo By スポニチ

 〝イケメン男役〟として注目度の高かった一之瀬航季(いちのせ・こうき)が3月31日、兵庫・宝塚大劇場で行われる花組公演「はいからさんが通る」の新人公演で初主演に抜てきされた(東京宝塚劇場は5月21日)。

 「いつかは自分も、という思いがずっとあったので必ずいい舞台にしたい」と笑顔で誓った。映画やテレビドラマでも大ヒットした同名漫画の宝塚版。新トップスター・柚香光(ゆずか・れい)の大劇場お披露目公演として注目の作品で「絶対に妥協しない柚香さんに少しでも近づけるように。プラス自分らしさも出せたら」と力を込めた。

 笑みを絶やさず、物腰の柔らかい受け答えが印象的。前回「A Fairy Tale」の新人公演で、そんなイメージとは正反対の強欲社長、オズワルド(本役・瀬戸かずや)を演じたことが、大きな経験になったという。「それまで、自分の中の男役ビジョンが明確ではなかったんです。でも、あの時に〝男らしさ〟も武器にしていけるんじゃないかな?と」と視野も広がった。

 花組の華優希に宙組・星風まどかのトップ娘役、男役でも聖乃あすか(花組)、風間柚乃(月組)、極美慎(星組)とスターひしめく100期生。同期が続々とスター街道を歩む中「焦りは常にありました。争いは嫌いだけれど、人に遠慮し過ぎていてはつかめないモノがあるんだな、というのは正直感じていたところですが…」。その笑顔の裏で、ようやく芽生えた闘争心。持って生まれた華やかさにガッツも備わった一之瀬の初主演に注目だ。(土谷美樹)

 ◇一之瀬 航季(いちのせ・こうき)3月15日生まれ、千葉県松戸市出身。県立柏中央高を経て14年初舞台。身長1メートル73。愛称「はなこ」。

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