明日海りお(上)「ジョニデ+ベッカム」のイメージで挑んだ希代のプレーボーイ

[ 2019年2月9日 12:54 ]

花組公演「CASANOVA」(2・8~3・11宝塚大劇場、3・29~4・28東京宝塚劇場)

希代のプレーボーイ役に「男役をやってて良かった」と笑顔の明日海りお
Photo By スポニチ

 花組トップスター明日海りおが希代のプレーボーイを演じるミュージカル「CASANOVA」が2月8日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(3月11日まで、東京宝塚劇場は3月29日〜4月28日)。

 プロローグでいきなり、数々の娘役と情熱的に絡むシーンがあり「男役やってきて、ホントに良かったな〜、と思う瞬間です」と笑った。

 18世紀、イタリア・ベネチアに実在したジャコモ・カサノバ。生涯で1000人もの女性を愛したというプレーボーイで、明日海は「薄めの言葉で言えば“チャラ男”。でもそれだけだと品が欠けるような気がしますので。少し悪く見える時は『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジョニー・デップ、女性がキラキラ〜ってなる時はサッカーのデビッド・ベッカムさんみたいな、そんなイメージで挑んだんですが」と明かした。「新源氏物語」での光源氏など、さまざまな“色男”を演じてきた明日海の新境地が見られるはずだ。

 今回で3人目の相手役だった実力派のトップ娘役・仙名彩世(せんな・あやせ)が退団する。約2年、コンビを組んできた明日海は「譜面を頂いて、1度目から2人で合わせられる。最初から凄いクオリティーに仕上げてくれるって、今まで当たり前のように捉えていたけれど、本当に貴重なことだった」と最大級の賛辞を贈り「今は事あるごとに写真を撮っています。“これ最後だ”と思うとまず写真撮る、みたいな感じ」と、舞台裏では思い出づくりにも励んでいる。2人がつくり上げる世界観は必見だ。(土谷 美樹)

 ◆明日海 りお(あすみ・りお)6月26日生まれ、静岡市出身。静岡雙葉中を経て03年初舞台。月組に配属。08年「ホフマン物語」でバウホール初主演。同年「ME AND MY GIRL」で新人公演初主演。13年3月、花組に組替え。14年5月、トップスター就任。1メートル69。愛称「みりお」。

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