菊水丸店主 珍宝堂

15年の時を越え…豊郷小学校校舎保存活動で対峙した大野元町長との握手

[ 2018年11月21日 13:15 ]

現在は滋賀県議会議員の大野氏(左)と偶然の再会
Photo By 提供写真

 先日、信州善光寺大勧進の栢木寛照副住職が主宰する「三宝莚 青少年サイパン島派遣四十周年記念祝賀会」が開催されました。その会場で、思わぬ人とお目にかかったのです。

 今を去ること15年前、関西学院や大丸心斎橋店を手掛けた米国人建築家ウィリアム・メレル・ボーリーズ作品として知られる滋賀県・豊郷小学校の校舎を解体すると宣言して話題になった大野和三郎豊郷町長です。現在は、滋賀県の県議会議員であられます。

 記録を調べてみますと2003年(平15)2月15日、当時の長野県知事・田中康夫さんと新聞詠み河内音頭家元だった私が、校庭で開催された保存と活用を求める住民団体の集会へ駆け付けたのです。

 午後5時、私が司会を務めて、人気絶頂の“ヤッシー”こと田中さんが新校舎建設計画に対して「無駄な公共事業をやめよう。約60年間、皆さんが大切に日々使ってきた芸術品。全国の人が注目している。一つの学校を残すだけでなく、税金の使い方を見直すきっかけになる」と訴えたのです。そこへ、解体を宣言した大野町長が出現。国際プロレスのマイティ井上にそっくりと思った記憶がございます。

 時を経ての再会の記念撮影。まさに珍宝でありましょう。なにせ握手してますから。(河内家菊水丸)

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