【どうする家康 大河絵(どうする絵)】第37話 ハンサムな忠世「心はひとつだ!」涙と笑顔の卒団式

[ 2023年10月8日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」第37話大河絵 ハンサムな忠世「心はひとつだ!」涙と笑顔の卒団式
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 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は8日、第38話が放送される。

 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子氏。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井氏が描いていく。

 先週の第37話は「さらば三河家臣団」。側室・茶々(北川景子)が豊臣秀吉(ムロツヨシ)との子・鶴松を産んだ。勢いづく秀吉は北条攻めを決定。和平を訴える徳川家康(松本潤)に先陣を命じ、勝てば北条領をすべて与えるというが、それは家康にとっては故郷・三河を離れることでもあった。家康は家臣団に事情を打ち明けられぬまま出陣し、秀吉は20万もの大軍で小田原城を包囲。家康は北条氏政(駿河太郎)に降伏を促すが、全く応じようとしない。氏政には関東の雄としての意地があった…という展開だった。

 “弱虫・泣き虫・鼻垂れ”だった家康の成長を三河の地で見守り続けてきた「三河家臣団」。

 家康が国替えの事情を伝えられない中、本多正信(松山ケンイチ)の“裏工作”により大久保忠世(小手伸也)が汚れ役を買って出て、三河を離れなければいけない事実に荒れる家臣団の思いを受け止めた。髪は乱れ、顔に泥をつけながら「気は済んだか」。

 そして小田原合戦で家臣団は奮戦。忠世(小手伸也)は「葉武者ども、我が首獲って、手柄と成せ!我こそは大久保忠世!」とジャンプした。徳川勢の活躍で終結。家康は秀吉から「関東移封」「関東国替え」を命じられた。

 国替えを皆が知らないと思っている家康は「北条領を賜る代わりに、我らの領国を関白殿下に差し出す。三河も手放す。異論は認めぬ」その事実を毅然と伝えながらも、土下座し涙を流した。しかし、家臣団の表情はなぜか覚悟を決めたすがすがしい顔をしている。本多忠勝(山田裕貴)が先陣を切って「関東も、よいところに相違ござらん」の一言。ハンサムな心を持つ忠世の“大仕事”でさらに「三河家臣団」の絆が深まった。

 家康とともに苦難を乗り越えてきた家臣たちは、それぞれ領地を与えられ関東各地を治める大名に出世。功労者の忠世には小田原が与えられた。誰もが文句なしといった表情。オチとして服部半蔵(山田孝之)の領地がない場面では全員に笑顔がはじけた。

 まさに三河家臣団の「卒団式」。それぞれの成長した姿を石井さんが描く。徳川家の舞台は三河から江戸へ。巣立っていく家臣たち、それでも「心はひとつだ!」――。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。

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