市川ぼたん＆新之助　“相性良い”姉と弟…「私を元気づけてくれる」「優しいです」

「伝承の道」に向け意気込む市川團十郎一家（左から）市川新之助、市川團十郎白猿、市川ぼたん（撮影・篠原岳夫）
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　歌舞伎俳優の十三代目市川團十郎白猿（45）、長男の八代目市川新之助（9）、長女で舞踊家の市川ぼたん（11）が出演する舞台「伝承への道」が今月30日の東京国際フォーラム（東京・有楽町）を皮切りに神奈川、大阪で上演される。それぞれが襲名して迎える注目の公演。3人そろってスポニチ本紙のインタビューに応じ、伝統芸能に取り組む家族の姿を語った。

　ぼたんと新之助はお互いをどんな存在だと感じているのか。ぼたんは「凄く優しくて、私を元気づけてくれます。私に合っているというか、変な言い方かもしませんが、相性の良い存在です」と弟をいとおしそうに見つめた。新之助は「お姉ちゃんは優しいです。いろいろ手伝ってくれます。宿題が遅れている時とかに助けてくれます」と、何かと頼りにしているようだ。

　今回の公演「伝承への道」では、成田屋親子3人の座談会のほか、ぼたんが軽快な踊りを見せる「子守」、新之助による「鳶奴（とんびやっこ）」、團十郎とぼたんによる「男伊達花廓（おとこだてはなのよしわら）」を上演。30日に東京・有楽町の東京国際フォーラムホールC、31日に横浜市の神奈川県民ホール、4月15、16の両日には大阪市のNHK大阪ホールで開催される。

　ぼたんは「父が昨年11、12月に演じた助六を見て、本当に素晴らしいと思いました。弟も（襲名公演で）頼もしいなって。そのような人たちと同じ公演に出演するのはすごくうれしいです」と楽しみにしている様子。新之助は「僕は（家族が出演する公演は）意識していません。お稽古はやれるときは頑張るんですけど、たまにやる気がない時は途中で楽しくなります」と屈託のない笑顔で語った。