藤井王将 名人挑戦プレーオフ 「しっかり集中して…」8日広瀬八段と対局

[ 2023年3月3日 04:57 ]

最終戦を飾り、プレーオフ以上が確定した藤井聡太王将(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第81期名人戦A級順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)最終一斉対局は2日、静岡市葵区の料亭「浮月楼」で9回戦の5局を行い、6勝2敗で首位を並走していた広瀬章人八段(36)と藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=がともに7勝目を挙げた。

 両者は名人戦3連覇中の渡辺明名人(38)=棋王との2冠=への挑戦権を懸け、8日に東京都渋谷区の将棋会館で行われるプレーオフで対戦する。先手番で28連勝(未放映対局を除く)となった藤井は「プレーオフは大きな一番になると思うので、しっかり集中して臨みたい。広瀬八段は(昨年の)竜王戦で序中盤の工夫に苦しめられたので、そのあたりを課題によい内容にしたい」と意欲。広瀬も「竜王戦で(藤井の)充実ぶり、実力はよく分かっている。どう戦うかこれから考えたい」と話した。

 7番勝負は4月5日に開幕。藤井が挑戦権を獲得し、シリーズを制すれば20歳10カ月あるいは11カ月での名人就位となり、これまでの最年少記録21歳2カ月(谷川浩司17世名人=1983年)を更新する。 (我満 晴朗)

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