藤井聡太王位「スコアは気にせず、盤上に集中」豊島将之九段「1局でも多く戦えるよう」王位戦第5局検分

[ 2022年9月4日 18:48 ]

王位戦第5局を前に対局場検分に臨む藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)
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 将棋の第63期王位戦7番勝負第5局は5日、静岡県牧之原市の平田寺(へいでんじ)で行われる。前日の4日は藤井聡太王位(20)=王将、竜王、叡王、棋聖含む5冠=と挑戦者の豊島将之九段(32)が現地入りして対局場を検分した。

 開幕局こそ落とした藤井だが、第2局以降は3連勝。「牧之原市を訪れるのは初めて。(開催場所の)平田寺は鎌倉時代からの歴史があり、本堂も江戸時代に作られたものがそのまま残っている。そういった歴史を感じながら対局できればと思っています」とにこやかに話し、タイトル3連覇に王手をかけた状態については「スコアは気にせず、盤上に集中できれば。一手一手しっかり考えて指したい」と平常心を示した。勝てばタイトル獲得10期の大台に乗る。

 一方カド番に立たされた豊島も「星取りはかなり苦しくなってますが、目の前の1局に集中し、自分なりに精いっぱい指して、1局でも多く戦えるよう頑張りたい」と静かな意欲を明かした。

 対局は5日午前9時に豊島の先手番で始まる。持ち時間は各8時間。同日午後6時に差し掛けとなり、終局は6日夕刻以降の見込みだ。
 

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2022年9月4日のニュース