自民・茂木幹事長の発言に共産・小池氏が抗議「撤回してください」 ネットでは「事実無根」トレンド入り

[ 2022年9月4日 18:13 ]

自民党の茂木敏充幹事長

 自民党の茂木敏充幹事長が4日、NHK「日曜討論」(日曜前9・00)に出演、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題について共産党・小池晃書記局長と討論する中で「左翼的な過激団体と共産党との関係がずっと言われてきた」と発言する場面があった。

 茂木幹事長は旧統一教会と政治家との接点が次々と明らかになっている状況について「国民の疑念が高まっている。重く受け止め、反省をしなければならない」とコメント。自民党が所属国会議員に教団や関連団体との接点確認を求める調査の結果を今週中に発表すると明らかにした。

 「今後、旧統一教会、関連団体と一切関係を持たないということを党の方針として決定した」と話した茂木氏に対し、小池氏は「関係の頂点にいた安倍元首相について何で調査しないのか」と安倍晋三元首相と教団との関係も調べるように要求。2015年に行われた名称変更への政治家の関与の有無についても「何の説明もない。政府は真相を明らかにする責任がある」と問いただした。

 そして、被害者救済について意見を述べる中で、小池氏は「反社会的カルト集団と自民党が何で深い関係を持ってきたのか」と述べ、自民党と教団の関係について「徹底的に解明することなしに被害の救済はできない」と発言。茂木氏は「(教団と)自民党とは関係がないということは申し上げている。ただ、個々の議員とは接点があった、これを断っていくのがこれから必要だということで、そのために我が党としては関係を持たないことを明確に決めた」とし、「党として統一協会とやり取りをして選挙の応援をした、一切そういうことはないです」と明言した。

 その後も自民党と教団の関わりを追及する小池氏に対し、茂木氏は「(被害者救済は)旧統一教会の問題だけではなく、社会的に問題のある団体すべてについて考えていかなくてはならない。小池さんいろいろおっしゃるんですけど、例えば左翼的な過激団体と共産党との関係、ずっと言われてきました。そこについて全く調べないというのも問題だと思いますよ」と発言。小池氏は「全く関係ありません。公共の電波を使って自民党の幹事長が全く事実無根の話をしないでください。撤回してください。過激な団体と共産党がいつ関係を持ちました?」と強い口調で反論したが、茂木氏は発言撤回に応じず、司会者は他の発言者に話題を振った。

 小池氏は番組終了後、自身のツイッターで「言うに事欠いて、こういう超デタラメなことしか言えないぐらい、自民党が追い詰められているということだと思います。攻めに攻めていきましょう」とコメント。ツイッターでは「事実無根」「誹謗中傷」「茂木幹事長」がトレンド入りし、議論を呼んでいる。

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2022年9月4日のニュース