テレ朝「木曜ミステリー」7月期で終了 科捜研、おみやさん、捜査一課長…23年半 ラストは「遺留捜査」

[ 2022年6月7日 05:00 ]

木曜ミステリーの主な作品
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 「科捜研の女」「警視庁・捜査一課長」などの人気シリーズを生み出したテレビ朝日の木曜午後8時のドラマ枠「木曜ミステリー」が、今年7月期で23年半の歴史に幕を下ろす。1999年1月にスタートし、全24タイトル、トータルで800話を超えるミステリードラマを放送。最後の作品は、俳優の上川隆也(57)主演の「遺留捜査」第7シーズンとなる。上川は「歴々の作品が重ねてきた歴史に恥じない作品にしたいという思いは強く、そのために今できることはできる限り、注ぎ込みたいと考えて全力で努めています」と話している。

 木ミスが終了する理由について同局は「木曜日のゴールデン帯全体の編成を総合的に判断した結果です」と説明。近年同局では若年層をターゲットに、深夜帯バラエティー枠を新設するなどの改編が進められている。木ミスは、骨太の本格サスペンスや人情を重んじたミステリードラマが特徴。比較的視聴者の年齢層が高めの傾向にあったことも踏まえ、同局関係者は「視聴者層の新陳代謝も一つの要因でしょう」と話した。

 同枠は終了するが、「科捜研の女」などの人気シリーズの続編については未定。同時間帯の後番組や、ドラマ枠の増減に関してもまだ決まっていないが、今後もミステリーやサスペンスドラマの制作や放送は続けていくという。同局は「歴史と作品群は、現在の当社のドラマ制作においても大きな財産。長きにわたり本枠を応援してくださった視聴者の皆さま、そして全ての出演者・スタッフの皆さまに心から感謝しております」とコメント。編成に、新たな風を呼び込む準備が進められている。

 《上川隆也「年々“深化”」》11年からスタートした「遺留捜査」は今回で第7シーズンに突入。京都を舞台に、事件現場に残された遺留品から、捜査官が“メッセージ”をよみとる。上川は「これまで培ってきた土台がアップデート。年々“深化”が重ねられていると感じます」と作品の深みが増していることを実感。木ミス最後の作品となるが「その重みはいったん忘れて、撮影に臨んでいます。変わらぬ“遺留捜査”を変わらずにお楽しみください」とアピールした。

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