作者急死の「ベルセルク」“盟友”森恒二氏が監修で連載再開へ 「『三浦建太郎』を真摯に紡ぎたい」

[ 2022年6月7日 14:35 ]

森恒二氏のメッセージ全文
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 21年5月に大動脈解離のため54歳で急逝した三浦建太郎さんの人気漫画「ベルセルク」が、24日発売の「ヤングアニマル」13号で連載を再開する。7日、発行先の白泉社が発表した。

 同作は中世の欧州を思わせる剣と魔法の世界が舞台。巨体の剣士ガッツが身の丈ほどもある大剣などを武器に、復しゅうの旅を続ける。壮大な世界観、悲劇的で陰惨な物語を高い画力で描き、海外のファンも多い。

 三浦さんの死で“未完”のまま連載が止まっていた同作。同社公式サイトでは「再開のお知らせ」として「6月24日発売のヤングアニマル13号から連載再開」と発表。三浦さんの親友の漫画家・森恒二氏が監修し、「原作―三浦建太郎 漫画―スタジオ我画 監修―森恒二」として連載を再開する。

 また「ヤングアニマル」編集部と森氏のメッセージも掲載。編集部は「三浦さんが作ろうとしていた原稿を、我々が完璧に形作ることは不可能ですが、三浦さんが話していたことから決して逸脱しないように漫画を構成していきます。三浦さんとの会話や原稿制作を通して自分たちの中に根付いた『三浦建太郎』を真摯に紡ぎたいと考えています」と意気込み。

 森氏は「自分は『ベルセルク』の最終回までの物語を知っています」と三浦さんからストーリーについて聞かされていたことを明かしつつ、「なるべく詳細を思い出し物語を伝えます。そして三浦が自分に語ったエピソードのみやります。肉付けはしません。はっきり覚えてないエピソードもやりません。三浦が自分に語った台詞、ストーリーのみやります。当然完全な形にはならないでしょう。しかし三浦が描きたかった物語をほぼ伝えられるとは思います」と宣言し、ファンに向けて「三浦の弟子達の腕は本物です!素晴らしい描き手です。三浦不在の『ベルセルク』に不満不服あると思いますがどうか見守っていただきたいと思います」と呼びかけた。

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2022年6月7日のニュース