吉川ひなの 尊重と信頼の子育て実践「悲しかったことは自分の代で断ち切るぞ」

[ 2021年5月13日 16:21 ]

オンライン会見を行った吉川ひなの
Photo By 提供写真

 モデルの吉川ひなの(41)が13日、初めて自身の半生を振り返った著書「わたしが幸せになるまで」(幻冬舎)の出版記念オンライン会見に出席。子育てについての思いを語った。

 同日発売の同書は“毒親”による搾取など初めて明かされる生い立ちから、ママ友いらない宣言、子供の体を一切洗わない育児法などをつづった、衝撃的ながら泣ける人生の指南書になっている。全256ページ、7万文字以上のすべてを自分で書いた力作で、予約開始後すぐに注文が殺到し、3度の発売前重版で5万5000部発行となった話題作だ。

 ハワイから会見を行った吉川は当初はライフスタイル、オーガニック、子育てなどをつづった本にするつもりだったというが、書いているうちに「自分の生い立ちだったり、過去のこととか、それがあって今があるという事を皆さんに先に知っておいていただいた方がいいんじゃないかと。過去の生い立ちとかを初めて書きました」と話した。これまでは生い立ちや家庭環境について聞かれても「すごく複雑な家庭環境に育ったので、仕事を始めてからもいろいろなことが両親ともあり、それが全然解決できていなかったりもしたので、やっぱりうまく話すことが出来なくて。何となくあいまいにごまかしてきてしまってきていたんですが、ここで初めて皆さんに全部聞いていただけるなと思える自分になっていて。自然とそれを書くことができました」と笑顔を見せた。

 ウェブ上で限定公開されていたこともあり、発売前から話題となったが、「本当にびっくりして。まさか自分の書いた本をそんなにたくさんの人に読んでいただけるなんて。本当に光栄で、うれしく思っています。やっぱり少し勇気のいる事だったんですけど、本当に温かい意見や励ましのコメントをいただいて、すごくこの1カ月幸せな気持ちで過ごさせていただきました」と声を弾ませた。著書の出来を聞かれると「皆さまのおかげで120点じゃないのかと思っております」と話した。

 現在、9歳の長女と3歳の長男がおり、第3子を妊娠中。子どもたちに伝えたいことを聞かれると、「自分自身の経験から子どもたちとのかかわりは普段からとても注意していて。親とか幼少の頃に関わった周りの人たちのおかげで、いつのまにか自己肯定感を持てる人間性を育めることが一番のギフトだと思っているので、私は自分の経験を逆に生かして、常に子どもたちのことを子ども扱いせずに尊重することだったりとか、常に信頼すること」とした。子どもたちが出かけるときには「気をつけてね」という言葉を使う代わりに「あなたたちならどこへ行っても大丈夫、信頼してるよ。楽しんでね」と言うようにするなど、「細かいところまで考えながら気をつけて、悲しかったことは自分の代で必ず断ち切るぞ、という思いで毎日子どもたちと過ごしております」と信条を語った。

 

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2021年5月13日のニュース