藤井2冠 B級1組順位戦開幕局で三浦九段と対局 戦型は横歩取り 単独2位の順位戦連勝記録22に挑む

[ 2021年5月13日 12:15 ]

B級1組順位戦で三浦弘行九段(右)と対局した藤井聡太2冠(提供・日本将棋連盟)
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 藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖の2冠=が13日、東京・将棋会館で第80期名人戦B級1組順位戦の開幕局に臨み、三浦弘行九段(47)と対局した。戦型は横歩取り。藤井が「豚しゃぶ(バンバンジー)弁当」、三浦は「豚の甘辛スタミナ焼き弁当」(共に鳩やぐら)を注文した昼食休憩までに31手進んだ。

 藤井は単独2位の順位戦連勝記録22がかかる。19年2月、C級1組で近藤誠也七段(24)に敗れて以来、羽生善治九段(50)、渡辺明王将(37)=名人、棋王の3冠=と並ぶ連勝を21まで伸ばしてきた。1位は森内俊之九段(50)の26。6日、王座戦の挑戦者決定トーナメントで深浦康市九段(49)に105手で敗れ、昨秋からの公式戦の連勝は19で止まったが、名人挑戦権を競うA級へとつながる順位戦での連勝は2年あまり継続してきた。

 両者の対戦成績は藤井の2勝1敗。19年8月、JT杯で敗れて以降、同年9月の第69期大阪王将杯王将戦の挑戦者決定リーグと今年2月の朝日杯は藤井が勝利した。横歩取りはJT杯と朝日杯で採用。1勝1敗の五分になっている。

 通称「鬼のすみか」とされるB級1組は実力者ぞろいで、多くの若手有望棋士が足止めを食ってきた。現在も13人中、三浦以外に久保利明九段(45)や郷田真隆九段(50)の王将経験者、藤井自身を含めば半数近い6人がタイトル経験者。来期のA級昇級を目指し、総当たりで2枠の昇級枠を争う。

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2021年5月13日のニュース