陸上中距離界の新星・田中希実 大学、実業団に所属せず父と歩む 親子の絆に密着

[ 2020年10月10日 10:00 ]

田中希実がTBS「バース・デイ」に出演し、大学でもなく、実業団でもなく、父・健智さんのもとで競技を続ける理由を語る(C)TBS
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 日本中距離界に現れた新星、田中希実(21=豊田自動織機TC)が、10日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演する。田中は大学の部活、実業団に所属していない。指導をするのは父親の健智(かつとし)さん。親子でありながら、コーチと選手という立場の二人の葛藤と挑戦の日々に迫った。

 今年、新型コロナウイルスの影響で、オリンピック史上初の延期が決まった。多くのアスリートたちが目標を見失う中、田中は7月に3000メートルで18年ぶり日本新記録。8月には1500メートルで14年ぶりの日本新記録を樹立するなど、日本スポーツ界を明るく照らした。

 田中の練習メニューは父・健智さんが独自で考えている。「父の理想としているところが結構高くて、練習さえこなせれば試合もしっかりと走れる自信が私もある」と全幅の信頼を寄せている。その親子の絆が長年破られることのなかった2種目で、日本記録更新という偉業につながった。

 快挙を成し遂げた田中の原点は両親にあった。父・健智さんはかつて、全国大会で6位入賞の実績を持つ、実業団ランナー。母・千洋(ちひろ)さんは北海道マラソンで2度の優勝を誇る実力者だ。その両親の背中を幼少期から見ていた田中が、陸上の世界に入るのは自然の流れだった。小学1年生の時に書いた文集では「お母さんのように北海道マラソンで優勝したい。日本中で一番速くなりたい」と記した。

 田中は中学から部活動に入り、本格的に陸上を始めた。両親譲りの才能は、すぐに開花し、中学生の全国大会で優勝を果たした。高校進学後も、日本代表として国際大会にも出場するなど、着実に成長を遂げた。そんな田中に、陸上の強豪校から多くのオファーがあった。しかし、田中は大学の陸上部でもなく、実業団でもなく、父・健智さんのもとで陸上を続ける決意をした。なぜ大学でもなく実業団でもなく、父親をコーチにしたのか。田中の知られざる思いが明かされる。

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