佐々木麟太郎 満点米デビュー!名刺代わりの1発、2安打3打点にメジャースカウトも「パワー予想以上」

[ 2024年6月13日 02:30 ]

MLBドラフトリーグ   トレントン11―1フレデリック ( 2024年6月11日    フレデリック )

3回に2ランを放つ佐々木(AP)
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 花巻東(岩手)から名門スタンフォード大に進学する佐々木麟太郎内野手(19)が11日(日本時間12日)、メジャーを目指す有望株も出場するMLBドラフトリーグで米国デビュー。トレントン・サンダーの「4番・一塁」で出場し、一発を含む2安打3打点と活躍した。高校の先輩であるドジャース・大谷の父で中学時代に所属した金ケ崎リトルシニアの監督を務める徹氏(62)が祝福し、今後へのエールも送った。

 高校時代と同じ、滞空時間の長い放物線。白球は夕日を浴びながら、右翼ポール際のフェンスを軽々と越えた。歴代最多の高校通算140本塁打を放った佐々木の米国デビュー戦。衝撃の一発を含む2安打3打点で、“金の卵”たちの中でも強い輝きを放った。

 トレントンの「4番・一塁」でフレデリック戦に出場。異国で初の快音を響かせたのは3回2死二塁の第2打席だった。90・7マイル(約146キロ)の内角直球を豪快にはじき返す。飛距離352フィート(約107メートル)の「米国1号2ラン」に、スタンドは一瞬で「That’s exciting!」と沸き返った。ベンチに戻って待っていたのは、大リーグでも1号アーチの際に恒例の「サイレントトリートメント」。直後に笑顔の輪が広がった。

 「打つと思っていた。練習を見ていてもダイナミックで電撃的。とても才能のある選手」。佐々木の取材対応はなかったが、その打撃を初めて目の当たりにしたアドニス・スミス監督は賛辞を惜しまなかった。6回2死一、二塁では右前適時打。8回に左腕投手のスプリットに空振り三振も9回は同じ左腕から粘って四球を選んだ。一塁守備も無難にこなし、まさに満点デビューだ。

 ドラフト候補が集まるMLBドラフトリーグ。ネット裏では多くのメジャースカウトが26年にドラフト資格を得る怪物のプレーに目を光らせた。ブルージェイズのスカウトは「(佐々木は)パワーは素晴らしい。聞いてはいたが予想以上」と評し「このまま順調にいけば(26年ドラフトでは)より抜きんでて、第1ラウンドで指名される選手たちと比較されるようになるだろう」と断言した。
 ともに花巻東の先輩であるブルージェイズ・菊池は4勝目を挙げ、ドジャース・大谷は16号を放った。海の向こうの「花巻東デー」。運命に導かれるような一発で、伝説への第一歩をしるした。(杉浦大介通信員)

 ◇MLBドラフトリーグ 21年に創設されて6球団で構成。前後期2部制で80試合が組まれ、MLBが支援していることで試合はマイナーの球場で行う。4日に開幕した前期(35試合)は7月に行われるMLBドラフトの対象となるアマチュア選手が主に参加。注目度が高くない短大やNCAA2部、3部の選手にとっては絶好のアピールの場となる。7月18日から始まる後期(45試合)はアマチュアでのプレー資格を失ったプロ選手が参加する。

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