広島・西川 残留!決め手は「新井さん」どんな野球をやるのか一緒にやってみたい

[ 2022年10月23日 05:00 ]

秋季練習でティー打撃に励む西川。FA権を行使せず残留が決まった(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 広島は22日、西川龍馬外野手(27)が今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、来季もチームに残留すると発表した。マツダスタジアムで取材に応じた西川は、残留の決め手を「新井さんです!」と即答。「来季はケガなく1年間プレーしたい」と意気込み、慰留を受けた新監督のもとで自身初の全143試合出場を誓った。

 広島ファンと新井新監督にとっては相次ぐ朗報だ。前日21日に表明した野間に続き、西川も今季取得した国内FA権を行使せず残留を決断。報道陣から決め手を問われると、間髪入れず明言した。

 「新井さんです。一緒に頑張ろう…と。決めた時もすぐに連絡を入れ、ホッとしたと言ってもらえた。気分悪くなるくらい考えたけど、そこが一番です」

 新井監督は、12日の就任会見よりも前に電話で慰留。西川は17日にあった3回目の交渉後に残ると決断し、指揮官にもその日のうちに報告を済ませた。新井さんはどんな野球をやるのか。一緒にやってみたい――。それが最大の理由だった。

 「今季はケガでなかなか思うようにいかなかった」という反省も気持ちを残留へと傾けた。打率・315、10本塁打、53打点をマークしたものの下半身のコンディション不良で約2カ月間離脱。出場97試合にとどまった。足もとを見つめ直すと、答えは一つだった。

 残留交渉は9日に始まった。西川は当初から「複数年にすると、僕自身がだらけてしまう」として単年契約を希望。2回目交渉の13日に条件提示を受け、直後には「野球人として他球団の評価はやっぱり気になる」と意味深な発言をしていた。

 実際、巧打の左打者を巡っては複数球団が興味を示しており、FA宣言すれば争奪戦になる可能性があった。細部の詰めを残すものの、17日にあった3回目の交渉で条件面は大筋で合意。「グラついたけど、決めるなら早め早めに」。新監督の存在が後押しした。

 「来年はケガなく1年間プレーしたいな…と。しっかり頑張ろうと思います」

 近日中にフェニックス・リーグに参戦し、侍ジャパンの強化試合に臨む27歳。広島打線は現状、鈴木誠也のような核を欠く。いきおい新井監督は「束になって戦わないといけない」と話しており、その中心として期待は大きい。目指すは自身初の全143試合出場。西川はやる気だ。

続きを表示

2022年10月23日のニュース