日本ハム1位・矢沢 快投で日体大V導いた! 二刀流も投球に専念し10回1失点

[ 2022年10月23日 04:59 ]

首都大学野球   日体大4-1桜美林大 ( 2022年10月22日    等々力 )

<桜美林大・日体大>日体大ナインに胴上げされる矢沢(撮影・藤山 由理)
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 勝てばリーグ優勝が決まる大一番。日本ハムからドラフト1位指名された日体大の二刀流左腕・矢沢宏太投手(4年)は、矢沢永吉の「止まらないHa~Ha」をBGMに先発マウンドに上がった。

 「本家」がスピーカーの中でシャウトした「乗ってくれ Ha~Ha」。延長タイブレークに突入した10回1死二、三塁。失点すればサヨナラ負けの場面で「前に飛ばさせたくない。三振狙い」と気持ちが乗り、スライダーで2者連続の空振り三振。11回の3得点につなげた。

 最速152キロ左腕は投手に専念し、10回を投げて5安打1失点で9三振。従来は直球とスライダーを力んで投げ込むスタイルだったが、ツーシーム、チェンジアップで打たせて取った135球に「全球種をコントロールできた」と胸を張った。単独指名となった日本ハムの大渕隆GM補佐兼スカウト部長は「相手を見て投げることができている。“戦術”を分かって入ってきてくれるのは大きいです」と改めて高く評価した。

 3点を勝ち越した11回に降板し、4季ぶり25度目の優勝の瞬間はベンチで迎えた。試合後は、三塁側内野席から日体大の伝統の応援「エッサッサ」が披露され、グラウンドから見届けた矢沢は「メンバーに入っていないスタンドのみんなも喜んでくれた」と涙を流した。

 次の舞台は明治神宮大会出場を懸けた関東地区大学選手権(11月7日開幕、横浜)。とびきりの才能を秘めた二刀流の進化はまだ、止まらない。(柳内 遼平)

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2022年10月23日のニュース