ヤクルト・塩見V弾含む3安打! 今度こそMVPで昨年CSファイナルのリベンジだ「なれるよう頑張る」

[ 2022年10月23日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2022第1戦   ヤクルト5ー3オリックス ( 2022年10月22日    神宮 )

<ヤ・オ>3回、ソロを放つ塩見(投手・山本)(撮影・岡田 丈靖)
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 今度こそ、主役の座は譲らない。ヤクルト・塩見が決勝アーチを含む3安打。あと三塁打でサイクル安打という活躍に、意気揚々とお立ち台に上がった。

 「(ダイヤモンド一周の際に)ほぼほぼ僕がヒーローだなと。3安打した時点で“もう俺だな”と思っていた」。満員のスタンドから笑いと拍手。ムードを高め、試合を勝利に導いたのはヤクルトが誇る1番打者だった。

 初回、絶対エース・山本の投じた初球だった。155キロ直球を痛烈にはじき返す左前打。オスナの左翼線二塁打で先制のホームを踏むともう止まらない。3回、今度は内角の153キロ直球を左中間へ。日本シリーズ初アーチとなる決勝弾に「直球を投げてくれることを信じて1、2、3で。コンパクトに強いスイングを、と振ったら本当に当たってしまって本塁打になってしまいました」とおどけた。

 試合前から独壇場だった。阪神とのCSファイナルSに続いて円陣の声出し役に指名されたムードメーカーは「なんで?マジ?」と言いながらも、どこかうれしそう。「ちょうだい、ちょうだい!流れよ流れ!」と周囲に促され「試合は今までやってきたことを試す場。緊張することないです」と鼓舞した。すると周囲から「嶋さんに言われたな、それ!」と一斉にツッコまれる事態に。今季限りで引退するベテラン・嶋の“受け売り”で笑いを誘い「試して駄目ならまた練習。一試合一試合、試して全力でいきましょう!!さあ、いこう!!」と盛り上げた。

 巨人と対戦した昨年のCSファイナルSでは打率4割でMVP級の活躍も「奥川」のアナウンスで吉本新喜劇ばりにズッコケて笑いを誘った。「明日はオスナより、もっと輝いて、僕が確実に(MVP争いの)1位になれるよう頑張る」と塩見。チーム随一のムードメーカーが見据えるのは2年連続日本一、そして悲願のMVPだ。(鈴木 勝巳)

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2022年10月23日のニュース