彦根総合、センバツへ前進! 快進撃の裏に名将の言葉「北大津の時は怒ってばかりでしたが、今は」

[ 2022年10月23日 06:00 ]

秋季高校野球近畿大会   彦根総合4-2近大新宮 ( 2022年10月22日    紀三井寺 )

<彦根総合・近大付新宮>7回無死一、二塁、勝ち越し2点適時三塁打を放ちガッツポーズを決める彦根総合・森田(左)(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 来春選抜出場校を決める重要な選考資料となる秋季近畿大会が開幕し、1回戦3試合が行われた。春夏通じて初の甲子園出場を目指す彦根総合(滋賀1位)は、近大新宮(和歌山2位)を下して8強入り。聖地へ大前進した。

 名将率いる新鋭校の快進撃が止まらない。08年創部の彦根総合が、接戦を制して8強に進出。同点の7回無死一、三塁、「8番・捕手」の森田櫂(2年)が右越え2点三塁打を放ち、試合を決めた。

 「スライダーを多く投げてきていたので、狙っていました」。学校の食堂で食券を買う時に「後ろに人が並んでしまう」という優柔不断な一面があるが、ベンチから出されたエンドランのサインに背中を押された。迷いなくバットを振り抜き、殊勲打につなげた。

 北大津で春夏通算6度の甲子園出場を誇る宮崎裕也監督が昨春から指揮を執る。「北大津の時は怒ってばかりでしたが、今は褒めてから怒るようにしています」。旧チームから残るスタメン7人。経験豊富なチーム力で、滋賀を1位通過。その勢いは、近畿大会でも止まらない。

 次戦はともに甲子園常連校の大阪桐蔭―神戸国際大付の勝者と対戦する。どちらも超のつく難敵だが、森田は「彦根総合として歴史を塗り替えたい」と来春選抜出場に“当確”ランプをともす、4強進出を見据えた。 (北野 将市)

 ▽彦根総合高校 滋賀県彦根市芹川町にある私立校。1948年に白鳩洋裁研究所として設立。彦根高等技芸専門学校、彦根女子を経て、06年に男女共学となり現在に至る。校訓は「明朗・英智・親和」。硬式野球部は08年創部。

続きを表示

2022年10月23日のニュース