日本ハム・ガントが打撃練習登板で清宮、野村封じ 故障で今季チーム唯一1軍出場なしも「第一歩」

[ 2022年10月23日 06:00 ]

復帰後初の実戦登板を果たした日本ハム・ガント
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 右肘じん帯炎症のため、来日1年目は1軍公式戦もイースタン・リーグも登板がなかった日本ハム・ガントが22日、千葉・鎌ケ谷での秋季練習で実戦形式の打撃練習に登板した。最速147キロを計測し、清宮、野村を相手に計5打席(20球制限)で安打性の打球はわずか1本だった。

 実戦形式練習のマウンドも5カ月ぶり。「やっとみんなと野球ができて、まずはそれがうれしい。8カ月くらい、みんなが野球をする姿を横で見ながら過ごしてきたので」と喜んだ。メジャー通算24勝右腕と期待されて入団するも、肘の不安のため6月上旬に米国へ一時帰国。多血小板血しょう(PRP)療法を受け、リハビリを続けてきた。新庄監督が全選手を1軍起用する方針を貫く中、支配下選手で唯一出場なし。「悔しい」と振り返り、今年のうちの実戦登板を目指してきた。

 「一番使える武器」と話すチェンジアップで、清宮からは見逃し三振を奪った。変化球はチェンジアップ、カットボールの2球種に制限していたが、伊藤投手コーチは「まだ全力ではないが、独特の変化をしていた。まずは第一歩」と評した。

 今後は肘の状態を見て、フェニックス・リーグの最終クールで“来日初登板”する予定。「日本で野球をするために来たので。状態を上げていきたい」と力を込めた。(清藤 駿太)

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2022年10月23日のニュース