阪神・和田2軍監督　「体技心」と「野球頭脳」で猛虎育てる「150キロを投げられる、打ち返せる体を」

就任会見を終えてガッツポーズする阪神・和田豊2軍新監督（代表撮影）
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　阪神は22日、兵庫県西宮市内で新任4コーチの就任会見を行った。目下5年連続リーグワースト失策数の守備改善を託された馬場敏史内野守備走塁コーチ（57）は、“源田2世”の育成に意欲。水口栄二打撃コーチ（53）、嶋田宗彦バッテリーコーチ（60）、和田豊2軍監督（60）も、第2次岡田政権を支えるべく意気込みを語った。

　和田2軍監督は「心技体」にちなみ、「体技心」を育成方針に掲げた。「今は投げる方も打つ方も150キロの時代。それを投げられる体、投げても故障しない体、打ち返せる体を、まずつくる」

　そこに、現役時代からデータや配球を分析し、指導にも役立ててきた頭脳派らしく「もう一つプラスで、野球頭脳」を付け加えた。

　「力のある投手をいかに打つか、力のある打者をいかに抑えるか。そこは頭の部分もあるし、いかに工夫できるかで選手の価値も変わる。その辺もしっかり教えたいなと思う」

　12年からの1軍監督の4年間で3度のAクラスに導いた。16年からフロント入り。ドラフト戦略や、小中学生に野球を教える「タイガースアカデミー」にもかかわった。

　今回、球団からのオファーを受け岡田新監督に電話で相談。「いつまでネクタイしとんねん」の一言で「火が付いた」と8年ぶりの現場復帰を決めた。球団初の1軍監督経験者の2軍監督就任。現場を離れた7年の歳月を糧にして、育成に尽力する。