東京ガス、連覇へ“恐怖の7番”で8強一番乗り 相馬5安打4打点!2戦で打率・778

[ 2022年7月24日 04:30 ]

第93回都市対抗野球2回戦   東京ガス10-4日本製鉄鹿島 ( 2022年7月23日    東京D )

<日本製鉄鹿島・東京ガス>9回、2点適時三塁打を放ち、ガッツポーズする東京ガス・相馬(撮影・木村 揚輔)
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 1、2回戦の計3試合が行われた。2連覇を目指す東京ガス(東京都)は日本製鉄鹿島(鹿嶋市)を下して8強一番乗り。相馬優人内野手(24)が決勝打を含む5安打で4打点を挙げた。11年ぶりに実現したJR東日本勢同士の対戦はJR東日本(東京都)が完封リレーでJR東日本東北(仙台市)を下して8強入り。1回戦最終カードはJR西日本(広島市)が四国銀行(高知市)に延長10回タイブレークの末、サヨナラ勝ちした。

 相馬が二塁塁上でガッツポーズを繰り返した。1―3で迎えた6回、暴投などの間に同点とし、なお2死二、三塁。フルカウントから内角高め直球を右中間に引っ張った。「全員でつないでくれたチャンス。絶対打ちたかった」。この回一挙7得点の猛攻の主役を演じた。9回2死二、三塁でも右中間2点三塁打と、5打数5安打4打点の固め打ちだ。

 大会直前に20打席以上の無安打が続く絶不調を救ったのはフラフープだった。「上半身の動きが悪いとトレーナーに言われて…。フラフープを勧められたら上半身と下半身の動きが連動した」。本番では一変して安打を量産。2試合合計で9打数7安打、打率・778と打ちまくっている。

 恐怖の7番打者と化しても、謙虚さは失わない。1回戦のJR東海戦では5回に右越えソロを放ったが、直前調整ではスローボールに体を開かず逆方向の左翼方面へ打ち返した。「自分はホームランバッターじゃない。ホームラン病になるのが怖かった。だから打てたのかな」と笑った。

 14安打10得点で会心の逆転勝利。山口太輔監督も「相馬があんなに打つのは初めて見た。練習はウソをつかないんですね」と目を細めた。チームは8強一番乗り。「自分は守備の選手なので、まず守備から大事なところで貢献したい」。前回大会は準決勝のNTT東日本戦まで無安打だった相馬は、どこまでも謙虚に言った。(伊藤 幸男)

 ◇相馬 優人(そうま・ゆうと)1997年(平9)10月21日生まれ、千葉県出身の24歳。銚子四中時代は波崎ボーイズに所属。高崎健康福祉大高崎では、3年春夏と甲子園に2度出場。法大では遊撃手と二塁手で東京六大学リーグのベストナインに2度選出された。1メートル72、72キロ。右投げ左打ち。

 ▼日本製鉄鹿島・中島彰一監督(暴投や捕逸などバッテリーミスが響いて逆転負け)しっかり準備させなかったこちらの責任。冷静に、とは試合中にも声をかけたんだが。

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2022年7月24日のニュース