【高校野球】鹿児島実 県内最多タイ20回目の甲子園大会出場決定!今秋ドラフト候補の大島・大野は涙

[ 2022年7月24日 12:29 ]

第104回全国高校野球選手権鹿児島大会決勝   鹿児島実3-2大島 ( 2022年7月24日    平和リース球場 )

<鹿児島実・大島>力投する鹿児島実の先発、赤崎
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 鹿児島実(鹿児島)が4年ぶり20回目の甲子園大会出場を決めた。20回目の出場は樟南と並び、県内最多タイ。「第104回全国高校野球選手権大会」(8月6日から17日間、甲子園)で頂点を目指す。鹿児島の離島勢として初めての決勝進出となった大島は、悲願の甲子園初勝利には届かなかった。

 投手戦で迎えた0―0の6回、鹿児島実は筏伸之助、田中大翔の連続適時打で均衡を破った。3―0の9回裏、大島に2点を返され1点差に迫られたが、左腕・赤崎智哉が1人で投げきり最後までリードを守った。

 大島はプロ注目左腕・大野稼頭央が完投もあと一歩及ばず、センバツに続く2季連続出場はならなかった。

 鹿児島実・宮下正一監督は「1年間苦しい戦いが続きましたので本当によく頑張ったとお疲れさんと言ってやりたいです」と選手達を労い「去年の3年生が決勝という財産を残してくれたので、今年の優勝がありました」と昨年、準優勝に終わった悔しさが実ったとした。

 そして、好投手・大野との対戦に「大野君の球をビデオで研究する度にこれは打てないなと思いましたけど、大島の上を行く食らいつき方をしてくれました」と選手を称賛。「甲子園ではこの鹿児島県代表として恥をかかないようなゲーム、上を狙えるような力を付けて頑張っていきたい」と意気込んだ。

 初戦からの「大一番」を制し、勢いに乗った。1回戦で春の九州王者・神村学園と対戦。エース左腕の赤崎智哉(3年)が強力打線を封じ、延長11回を1失点完投。息詰まる接戦を勝ち切り、推進力を得た。赤崎は準々決勝で鹿児島を3安打完封。さらに準決勝も延長11回を3失点完投。大黒柱として安定感抜群の投球を続け、チームを県の頂点まで導いた。

 鹿児島実は1961年の43回大会で甲子園大会初出場。春の大会は1996年に優勝しているが、夏は74、91年の4強が最高成績。太い柱を中心に、4強のその先を視界に入れる。

◇鹿児島実 甲子園への足跡◇
1回戦 2-1 神村学園
2回戦 10-0 喜界
3回戦 6-3 国分
準々決 6-0 鹿児島
準決勝 7-3 鹿屋中央
決 勝 3―2 大島

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