フレッシュ球宴、ヤクルト育成・赤羽が代役サヨナラ弾 2日前に出場決定の22歳がMVP

[ 2022年7月24日 05:20 ]

フレッシュオールスター   イースタン選抜7-4ウエスタン選抜 ( 2022年7月23日    長崎ビッグN )

9回、サヨナラ3ランを放ち大喜びの赤羽(撮影・岡田 丈靖)
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 若手選手によるフレッシュオールスターゲームが23日に長崎で開催され、イースタン・リーグ選抜が7―4でサヨナラ勝ちを飾った。同点の9回にヤクルト育成の赤羽由紘内野手(22)が劇的なサヨナラ3ランを放った。チーム事情により、2日前に代替出場が決まったばかりだった。両軍で出場辞退が続出し当初からメンバーは大幅に変更され、ウエスタン・リーグ選抜は1人少ない20人だった。

 代役スタメンの先頭打者弾で幕を開けた若武者たちの祭典は、同じく代替選手の劇的サヨナラ弾で幕を閉じた。

 4―4の同点で迎えた9回2死一、二塁。背番号「023」の育成選手・赤羽は最高の場面に「凄いそわそわしていた」と高揚しつつも頭は冷静だった。2球続けて直球を空振りしたが、指1本分バットを短く持って3球目も強振。人生初の劇弾が左翼席に吸い込まれ、歓喜のウオーターシャワーの中心で「めちゃくちゃうれしい」と喜びを爆発させた。

 自チームの先輩・山田が憧れの存在だ。チームの顔と育成選手。なかなか接する機会に恵まれないが、1軍スタートとなった春季キャンプでは間近で打撃練習を観察。「しっかり吸収することができたらいいな」と糧にしている。

 全イースタンの指揮を執ったロッテ・鳥越監督も「凄いホームランでしたね。久しぶりに興奮しました。やっぱり、ヤクルト強いですよね」と感嘆の声。セ界を独走するヤクルトから、また一人新星が光り輝いた。(花里 雄太)

 ◇赤羽 由紘(あかはね・よしひろ)2000年(平12)6月29日生まれ、長野県松本市出身の22歳。日本ウェルネス信州筑北(現・日本ウェルネス長野)からBC・信濃を経て、20年育成ドラフト2位でヤクルト入団。今季はイースタン・リーグで45試合に出場し、打率.237、3本塁打、23打点。1メートル75、79キロ。右投げ右打ち。

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