阪神・伊藤将、井川以来の甲子園9連勝 躍動7回1失点で借金完済王手に貢献「本当に守備のおかげ」

[ 2022年7月24日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―1DeNA ( 2022年7月23日    甲子園 )

<神・D>5回表終了後、嶺井の中飛を好捕した中堅手・近本(5番)を迎える伊藤将(撮影・坂田 高浩)
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 味方の好守にも救われ、阪神・伊藤将は聖地で変わらず躍動した。7回1失点に抑えての6連勝で7勝目。昨年9月から続く甲子園での連勝を、ついに9にまで伸ばした。

 「今日は本当に守備のおかげで勝てました。前半は高めにいくことが多かったので、自分的にはあまり(状態は)よくなかったのかなと思います」

 苦しくてもテーマを守り抜いた。警戒していたリーグ打率トップの佐野の前を打つ蝦名、桑原をいずれも無安打に封じた。6回先頭では代打・細川に今季2被弾目の左越えソロを許した直後も、1番・蝦名から2者連続三振を奪って立ち直った。

 「“佐野さんの前にランナーをためずにいきたい”というのはできた」

 甲子園9連勝は、03~04年井川慶以来の快挙。「自分的には(まだ)これから。一つ一つの試合の積み重ねだと思います」とさらなる高みを見据えた。

 新型コロナ感染で約1カ月半の離脱を強いられながらも前半戦7勝は虎投では青柳の11勝に次ぐ。2年連続の2桁勝利、そして昨季わずかに2回2/3届かなかった規定投球回到達を本気で目指しているからこそ、隔離明けの鳴尾浜ではしきりに「早く戻りたい」と自分に言い聞かせるように繰り返した。

 「去年はあと3イニングで規定に入ってなかった。今年はまず一つの目標というか、目印になると思う。そこを目指して頑張りたい」

 矢野監督にも「甲子園のマウンド、ムードをプラスにしているところがある。全てのボールをうまく使いながら、見事にやってくれた」と称えられた。「前半戦最後、本当に勝てて良かったと思います」。上位定着を狙う猛虎の先頭に、頼れる左腕が君臨し続ける。 (阪井 日向)

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2022年7月24日のニュース