広島、球団8年ぶり「初回サイクル攻撃」で主導権 佐々岡監督「つながりのある攻撃」

[ 2022年7月24日 04:45 ]

セ・リーグ   広島15―3ヤクルト ( 2022年7月23日    神宮 )

<ヤ・広>初回、2点適時三塁打を放つ羽月(撮影・村上 大輔)
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 広島が鮮やかな「初回サイクル攻撃」で早々と主導権を握った。

 1番・野間の二塁打を皮切りに、続く菊池涼のバント安打で無死一、三塁とし、3番・秋山の3号3ランで、あっさり3点を先制した。だが舞台は打撃戦が多い神宮球場で、相手は強打のヤクルト。まだまだ油断はできない。鯉打線の本領発揮は、ここからだった。

 リセットされた無死無走者から、4番・坂倉の左前打で再びの攻勢を開始した。1死から小園の右前打で一、三塁と好機を拡大すると、7番・羽月がたたきつけた打球は高いバウンドで一塁手・オスナの頭上を越えて右翼線三塁打となり、2点を追加。なおも1死三塁から会沢も左前適時打を放ち、今年5月3日巨人戦以来、2度目となった初回6得点を挙げた。羽月は「いつもピッチャーに迷惑をかけているので、なんとかランナーを還したいという気持ちでいきました。追加点につながって良かった」と満足げに振り返った。

 8年ぶりの“波状攻撃”でもあった。初回1イニングだけで単打、二塁打、三塁打、本塁打がそろい踏みとなる計7安打を浴びせ、ヤクルト投手陣を粉砕。「初回サイクル攻撃」は球団では14年9月25日ヤクルト戦以来となった。これ以上ない、鮮やかな先制劇といえた。

 佐々岡監督も今季最多22安打で計15得点を挙げた打線に手応え十分。「(秋山の)一発の後も、つながりのある攻撃で得点をしている。そこは自分たちらしさだと思う。打線がつながって、点を取っていることが明日につながる」と初回の速攻劇からの“つながり”に満足げだった。

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2022年7月24日のニュース