九州国際大付が4強入り 看板直撃弾の佐倉「あそこまで飛ぶとは」

[ 2022年7月24日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権福岡大会準々決勝   九州国際大付10―4東筑 ( 2022年7月23日    北九州市民 )

<九州国際大付・東筑>初回、右越えに先制の3ランを放つ九州国際大付・佐倉(撮影・柴田春男)
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 2年生BIG4の一人、九州国際大付・佐倉侠史朗(2年)のバットがいきなり火を噴いた。初回2死一、二塁。狙っていたストレートを振り抜くと、打球は一直線に右翼席上段の看板を直撃した。「打った瞬間入ったと思ったが、バットの先だったのであそこまで飛ぶとは思わなかった」。推定120メートル超えの豪快な一発は高校通算20号の先制3ランだ。

 打撃戦を覚悟して臨んだ準々決勝、東筑との一戦。「今日の試合は先制点が大事と考えていた。結果は本塁打だったがチャンスで回ってきたら1点は取りたいと思っていた」と胸を張った。

 5回戦までは6番だった。楠城徹監督は「5番に替えて良かった」。今大会初の5番に佐倉を据えた采配が的中し「久々に1打席目から打ってくれた。もの凄く大きな立ち上がりになった」とニンマリだ。

 佐倉は2打席目の3回1死二塁でも中前適時打を放ち「本塁打の後で大きい当たりを狙うのを捨てたのが良かった」と自賛した。エース・香西一希(3年)を体調不良で欠く中で、激戦を勝ち抜くには打線の奮起が必須。「投手を少しでも楽にしたい。大量得点が目標。香西さんには今まで助けてもらったので恩返ししたい。自分たちが打って甲子園に連れて行けるように」と力を込めた。

 2点差に迫られた4回には、4番で主将の野田海人(3年)も負けじと高校通算15本目となる3ランで再び突き放した。野田は「何が何でも1点を取りたかった。入ってくれと祈った」と笑顔を見せた。13安打で10点を奪い「いい形で勝てている」と自信もにじませる。佐倉に加えて主将も全開でベスト4。頂点へ視界は良好だ。(村田 有子)

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2022年7月24日のニュース