ヤクルト山田「素直にうれしい気持ちでいっぱい」 コロナから復帰戦で即、結果 25日ぶり決勝16号

[ 2022年7月24日 21:08 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―2広島 ( 2022年7月24日    神宮 )

<ヤ・広>つば九郎と笑顔の(左から)サイスニードと山田(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトの頼れるキャプテン、山田哲人内野手(30)がさすがの“千両役者”ぶりを発揮。球宴前ラストゲームとなった広島戦(神宮)で決勝の16号ソロを含む2安打を放って勝利に大きく貢献した。

 新型コロナウイルス陽性により戦列を離れていたが、試合前に出場選手登録され「3番・二塁」に入って即スタメン復帰。2―2とされた直後の6回だった。1死走者なしで入った第3打席。相手先発右腕・九里がカウント1―1から投じた3球目、内角スライダーを捉えると打球は左翼スタンドに突き刺さり、これが決勝点となった。山田は初回の第1打席でいきなり右前打。本塁打は6月29日の広島戦(マツダ)以来25日ぶりで、この日は4打数2安打1打点という復帰戦だった。

 試合後、インタビュアーから「スワローズファンの皆さん、帰って来てくれました!山田選手です!」と紹介され、お立ち台に上がった山田は「ありがとうございます」と第一声。「いや、本当に素直にうれしい気持ちでいっぱいです」と復帰戦を白星で飾った心境を口にすると、久々のプレーには「本当にチームに迷惑をかけていたので、ここからはしっかり活躍して、1試合でも多く勝利に貢献したいなと思ってました」と感慨深げに試合前からの流れを振り返った。

 ヤクルトは優勝マジック「49」が点灯していた9日に高津監督、山田ら1軍関係者計14人がPCR検査で陽性判定を受けたと発表。山田ら15選手が翌10日に「特例2022」の対象選手として出場選手登録抹消となった。そして、キャプテンを務める山田がこの日の試合前に出場選手登録。すでに戦列復帰していた塩見、中村とともにこの試合で3選手が一気にスタメン復帰した。試合前のスタメン発表では名前が読み上げられるごとにスタンドのツバメ党から大きな拍手。「やっぱりすごい力になりますし、きょうホームランを打てたのもそういう声援があったからだと思っています。ありがとうございます」とファンに感謝した。

 そして、改めて決勝弾を打った打席について「フォークで結構やられていたので変化球タイミングで。それがうまいこと、はまってくれました」と回想。「きょうの勝利はすごい大きいと思いますし、残り、後半戦、優勝目指してチーム一丸で戦っていきたいと思います。ご声援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送っていた。

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