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同じ場所で同じ日にメス…阪神・才木と島本 2人が見据える聖地でのリレー

[ 2022年7月5日 12:00 ]

阪神・才木(左)と阪神・島本
Photo By スポニチ

 【虎番REPORT】同じ場所で同じ日に2人は大切な肘にメスを入れた。3日の中日戦で1159日ぶりの復活勝利を挙げた才木がこの2年間、誰よりも多くの時間をともにしてきたのが、6歳上の左腕・島本だ。

 「島本さんとは“肘は今こんな感じですね”“こうやった方がいいんですかね”とか、いろいろ情報交換もしながら、話し合ってきた。段階を追ってリハビリをしてきて、一緒に頑張ってきたという思いは本当に強い」

 20年11月某日。関東の病院で揃ってトミージョン手術を受けた。数時間先に終えていた島本が「気分悪い?どう?」と才木の病室を訪問。病衣をまとい、手には包帯を巻いて2人で撮った写真はそれぞれのスマホに保存してある。互いに復活を誓った再出発の日だ。

 ほとんど停滞することなく実戦復帰までこぎつけた才木とは対照的に、島本はぶり返す痛みに幾度も行く手を阻まれた。2月に実戦マウンドに上がった後輩から遅れること3カ月。5月下旬に甲子園の2軍戦で復帰を果たした。周囲から聞こえてきたのは焦りを心配する声。だが、島本の本心は全く違っていた。「焦りとかないの?とかはいろんな人に聞かれました。一緒のタイミングで手術したのに何で違うんだろうな、とか。でも、自分はそんなこと思っていなくて、才木があれだけ投げてたので僕もいけると良い意味で信じ込ませていた。先に投げてくれていて、すごく励みになってたので。手術した日に“一緒に頑張ろう”と言ったので」。

 2人が声を揃えて口にした目標がある。

 「この前の2軍戦で才木の次に投げて“トミージョンリレー”やなって(笑い)。こういう日が来て良かったなって。次は1軍で実現させたい」(島本)

 「島本さんが1軍にいる時に甲子園で自分が投げて抑えてっていうことができたら嬉しい。頑張って良かったなと思える」(才木)

 聖地のマウンドで力強くバトンタッチする。(遠藤 礼) 

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