広島・野村、虎退治でローテ奪取だ!! 1軍再合流6日に先発へ「しっかりと攻めていく」

[ 2022年7月5日 04:45 ]

広島・床田(左)と談笑する野村(撮影・河合 洋介)
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 広島・野村祐輔投手(33)が4日、先発ローテーション定着に向けた快投を誓った。この日1軍に合流し、マツダスタジアムでの投手練習に参加。今季初登板だった前回6月10日の西武戦で勝利投手となるも、他の先発陣との兼ね合いで2軍に戻っていた。今回は遠藤が新型コロナウイルスに感染したことで1軍に再合流。今回の好機を逃すまいと、先発が見込まれる、6日の阪神戦(甲子園)に向けて気持ちを高ぶらせた。

 たとえ若手の代役だとしても、絶好のアピール機会であることに変わりない。「呼んでもらった以上はチャンス。良いパフォーマンスを出せるようにしたい」。遠藤の新型コロナ感染により巡ってきた今季2度目の先発機会。野村は、今回こそ先発ローテーションを手放すつもりはない。

 今季初登板だった前回6月10日の西武戦では、5回2/3を投げて3失点(自責2)。618日ぶりの白星を挙げた。しかし他の先発投手との兼ね合いで次回の登板機会がなく、2軍に戻らざるを得なかった。今回は遠藤の離脱で急きょ与えられた好機。再びの好投で安定感を見せられれば、そのまま1軍定着へ大きく前進するはずだ。

 「自分のやってきたことをマウンドで出せるように、とやってきた。先発を任せてもらっている以上はチームが勝てるように試合をつくっていくのが仕事。それを全うできるようにやっていきたい」

 20年秋に右鎖骨下の血栓を除去。手術明けだった昨季は、登板8試合で0勝4敗、防御率6・31と入団10年目で初めて未勝利に終わった。「(昨季とは)全然違う。ベース板の上での球の勢い、強さが違う。(体の)不安もなくなっているし、去年よりも投げるタイミングが良い」。技巧派ながら、直球の切れが調子を測るバロメーター。今年は手術の影響がなくなったことで、昨季に落ち込んだ直球の強さが戻った。

 6日の阪神戦での先発が見込まれる。チームが阪神に開幕から無傷の9連勝としている好相性も追い風にしたいところだ。「先頭打者を出さずに自分のペースに持っていくのが一番。自分のリズムで投げられないと相手のやりたい攻撃が増えてくる。しっかりと攻めていきたい」。チームは目下借金2。踏ん張りどころを迎えている。今こそ、野村の経験が頼りになる。(河合 洋介)

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2022年7月5日のニュース