阪神・藤浪 6日の広島戦で待望先発「また使いたいと思ってもらえるように」ローテ奪取へ決意新た

[ 2022年7月5日 05:15 ]

気合の入った表情でキャッチボールを行う阪神・藤浪(撮影・大森 寛明)
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 巡ってきた好機を逃すわけにはいかない。6日の広島戦に先発予定の阪神・藤浪が4日、甲子園の投手指名練習で1軍に合流。調整後、決意を新たにした。

 「まずは1試合、良いものを見せて、また使いたいと思ってもらえるようなピッチングができれば」

 以前から一貫して先発へのこだわりを示し続けてきた右腕。内に秘めた闘志を抑えるかのように、静かに言葉を継いだ。先発は4回3失点だった4月8日の同戦以来。今季は2年連続の開幕投手を務めながら、4月13日に新型コロナ感染で登録抹消となり、その後は2軍調整を挟んで中継ぎへ配置転換。1軍でも5試合の登板で無失点と結果を残したが、6月13日に再び先発調整をするため2軍へと向かった。

 中継ぎから先発への調整の難しさも感じながら、降格後は変化球と向き合った。試合では最大の武器である直球の割合を減らし、多彩な変化球を中心とした組み立てで打者と対峙(たいじ)。計2試合の先発で5イニングずつを投げ、各球種の精度を高めるとともに、配球の引き出しを増やしてきた。

 「カープの一番いやらしいところは、打線のつながりだと思う。余計なランナーを出して、ちょこちょこされないように」

 まずは今季初勝利。その先に先発ローテーション定着を見据える。 (石崎 祥平)

 ○…阪神は今季の広島戦に9敗2分けで、開幕から同一カード11戦未勝利の球団ワーストを更新中。きょう敗れて開幕10連敗なら、88年広島戦の開幕10戦10敗に並んでしまう。開幕からに限らないカード連敗の球団ワーストは、96年ヤクルト戦の15連敗がある。

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2022年7月5日のニュース