8・1栗山ジャパン初陣「投手・根尾」転向3週間で代表メンバー選出 二刀流起用は立浪監督の意向尊重

[ 2022年7月5日 05:30 ]

中日・根尾
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 8月1日の「野球伝来150年プロ・アマ記念試合」(神宮)で対戦するU―23NPB選抜と大学・社会人選抜メンバーを4日、日本野球機構(NPB)と全日本野球協会(BFJ)が発表した。昨年12月に就任した侍ジャパン・栗山英樹監督(61)が指揮するU―23NPB選抜は、投手転向で注目の中日・根尾昂投手(22)ら若手24選手を選出。栗山監督は代表ユニホームでの初采配となる。

 野球が日本に伝わって150年の今年。その長い球史を記念する試合について、栗山監督はかねて「何か意味を持たせないといけない」と語っていた。23歳以下という若いメンバーだけに、将来へ向けたメッセージが一つのテーマになる。

 そんな中で、球界の未来へ大きな光を感じさせる一人が中日・根尾だろう。大阪桐蔭では二刀流で甲子園春夏計3度優勝。プロでは野手でキャリアをスタートさせた。だが、6月13日に立浪監督が投手転向を表明。そこからわずか3週間での、代表メンバー選出となった。

 転向表明前の登板を含めて今季は7試合に登板し、防御率3・18。当初は負け試合での登板だったが、1日の阪神戦でプロ初ホールドをマークするなど、日増しに投手としての存在感を強めている。150キロ超の速球に高いポテンシャルを感じさせる22歳は「選んでいただき、ありがとうございます。自分の投球ができるように頑張ります」と球団を通じてコメントした。

 二刀流、抑えなどを含めた起用法に注目が集まる。栗山監督はあくまでも立浪監督の意向を尊重する方針で、根尾の状態なども含めて判断することになる。栗山監督からのオファーについて立浪監督は「一応、投手で」とし「チャンスですしね。元気があれば良い経験になる」とエールを送った。

 大阪桐蔭時代の同僚、ロッテ・藤原ら年齢の近いライバルも選ばれた。栗山監督は「見ている人がワクワクするような試合を見せたい」とも語っている。球界の将来へ向け、根尾がどんなパフォーマンスを見せるか注目だ。

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2022年7月5日のニュース