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【阪神・矢野監督 独占インタビュー(上)】最後の日は日本一で 選手たちがフラッグを持つ景色が見たい

[ 2022年3月23日 06:02 ]

2005年9月29日、セ・リーグ優勝を決め、場内一周する矢野(前列右)ら阪神ナイン
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 今季限りでの退任を公表してラストシーズンに挑む阪神・矢野燿大監督(53)が開幕前に本紙の独占インタビューに応えた。昨季は前半戦で首位を走りながら悔しい2位。改めて一戦必勝の姿勢を強調し、「ぶっちぎって優勝できるように全力を尽くす」と力強く決意を語った。有終の美を飾るべく「監督最後の日」のイメージも膨らませた。(取材・構成=山添 晴治、倉世古 洋平)

 ――オープン戦を終えて手応えは。
 「スアレスの抜けた穴をどうするか…が一番大きなテーマ、課題としてあった。その中でケラーという投手がある程度、メドは立ったと思う。でも、それだけでは優勝まではいきにくい。若い選手が成長してもらうことが必要だと思っていた。その中で湯浅とか、小野とか、浜地、(石井)大智。左の渡辺とか。(岩崎)優には、もちろん頼るんだけど、それ以外の投手の競争と成長が大事やった。みんな、ちょっとずつ自信をつけてきてくれているんで、“誰を、どこで使おうかな”という形にはなってきた。そういう手応えはあるかな。野手全体の層というところは、全体的なレベルは上がっている感じはある」

 ――勝敗度外視でも8勝4敗3分けの好成績。各自が結果でアピールした。
 「ずっとレギュラーは近本だけと言っているようにね。もちろん、そこに近い選手は十分いるけど、俺も競争をつくりたかった。みんな自分が出るためには、結果というのも当たり前やけど求められる。そういう意識も高く、アピールしたい、しようという姿勢でみんなやってくれている。それは感じる」

 ――今季はどんなシーズンになるとイメージしている?
 「俺はないよ、そんなんは。開幕だって、いいスタート切りたいし、そのままぶっちぎって勝つのが理想だけど、そんなに甘くないし。これは人によって考え方は違うけど、俺は現役時代から目の前を全力でやることが結果、優勝につながると思っていたし、自分の成長につながるとも思ってやってきた。どんなシーズンになるか、いいイメージをする部分はもちろんあるけど、でも、目の前に全力を尽くすことの方が強いかな」

 (続けて)

 「だってね、去年だって言われるのは“前半は走ったけど、後半良くなかった”、その前の年は“開幕ダッシュができなかった”。それって、前年の良くないところばっかり切り取って言われるだけであって。でも、一番大事なのは、俺らの戦い方の中心にある、ぶれない部分。目の前の試合に全力で戦っていく。それがぶれないチームに3年間でなってきたと思う。もちろん、反省があって“こうしていこう”というのはあって当然だけど。周りに左右されない強さが、本当に強いチームには必要だと思う。目の前の一試合を勝って、勝って、ぶっちぎりの優勝ができるように、目の前に全力を尽くすことかな」

 ――監督として“最後の日”はどんな形で迎えたい。
 「それはイメージしている。日本一のチャンピオンフラッグを持った選手たちが、歩いて球場を一周するやん。それを俺が一番後ろで見ながら。泣いて喜んでいるファンとか、そういう人たちに選手がうれしそうにフラッグを持ってね、スタンドに手を振りながら…という景色をずっと想像している。それが俺が見たかった景色。いつも想像しているよ」

※(下)に続く

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