【スポニチ本紙評論家セパ順位予想】パは楽天Vに5人、セVは日本一ヤクルト0人、巨人が6人

[ 2022年3月23日 08:00 ]

セ・順位予想
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 スポニチ本紙評論家10人全員が日本ハムを最下位と予想したパ・リーグ。優勝は最多の5人がオープン戦1位だった楽天を推し、連覇を目指すオリックスが3人、ロッテが2人だった。セ・リーグは混戦を予想する評論家が多かったが、V奪回を狙う巨人の優勝を最多の6人が推した。昨季最下位のDeNAが阪神と並んで2人。昨季、前年最下位から優勝したヤクルトは一人もいなかった。巨人や阪神を下位予想する評論家もおり、今季も波乱が起きそうだ。

 【有藤通世氏、円熟味増す巨人・原采配】セは1~4位まで実力差は紙一重。牧や佐野、宮崎、オースティン、ソトと攻撃力が魅力のDeNAは、投手がはまれば優勝の可能性も十分にある。今季は延長12回。円熟味を増した巨人・原監督は、中継ぎ陣もうまくやりくりするだろう。阪神も総合力は高いが、得点力をどこまで上積みできるか。4番鈴木が抜けた広島も得点力不足に苦しみそうだ。

 パも日本ハム以外は差はない。楽天は投打とも計算できるメンバーがそろう。ロッテはマーティン、レアードの出来次第。佐々木朗、小島の2人で12~13の貯金ができれば面白い。台風の目は西武。ドラフト1位左腕の隅田は能力が高く、チーム勝ち頭になる可能性もある。4番山川の出来が勝敗を左右する。

 【田淵幸一氏、矢野監督最終年の阪神は団結力が鍵】昨季は両リーグとも前年最下位のチームが優勝したように各球団戦力差は少なく、抜けたチームはいない。

 その中でセは阪神優位とみる。スアレスが抜けた抑えをどうするかだが、新人左腕の桐敷が加わった投手陣は質量ともに充実。打線は4番に座る佐藤輝が安定して、ここで1点という時に取れる形ができてきている。矢野監督の最終年ということが団結力につながるかがポイントかな。

 パは楽天。昨季は打線との兼ね合いが悪く4勝に終わった田中将がもっと勝つはずで、則本、岸、早川、滝中ら先発投手は強力。抑えには松井裕がいる。新人捕手の安田も楽しみだ。日本ハムは新球場元年となる来季に向けて若手を育てるシーズンになると思う。

 【東尾修氏、楽天は得点力上がればV狙える】セ・パともに混戦というより、どこも決め手がない。セは坂本、岡本和がどっしりしている巨人が最終的に残りそう。中日の投手力はリーグ屈指。立浪流の細かい野球ができれば上位にくる。DeNAは打線に破壊力がある。ヤクルトは若い投手陣が安定して力を出せるか。阪神は抑え不在。広島は発展途上で上位は苦しい。

 パは思い切って楽天を推す。ベテラン投手陣は健在で早川もいい。新外国人次第で得点力が上がれば優勝を狙えるとみる。オリックスも投手力がいい。西武は高橋、今井あたりの成長を見込んで3位。ソフトバンクはベテランと若手の力の差が埋まっていない。ロッテは佐々木朗が化ければ。日本ハムはチームづくりの段階だろう。

 【中畑清氏、巨人の新助っ人・ポランコは看板になれる】セは巨人を推す。打線では新外国人ポランコが買い。オープン戦で佐々木朗から13球粘って四球を選んだのを見ていけると思った。軸がぶれないから選球眼が良く、スイングも強い。岡本和と二枚看板になる。投手陣では抑えに抜てきされるだろう大勢、先発の一角に入ってくる赤星のルーキー2人に堀田、直江ら若手が楽しみだ。

 パは楽天だ。ルーキー捕手の安田がいい。肩が強く、キャッチングもリードもいける。打撃も思い切りが良くて期待できる。声を出してチームを引っ張っていける存在だ。西川の加入も大きい。1番に入ってチャンスメーク。足を使えばチームに勢いがつく。日本ハムを出されての移籍。この1年は死に物狂いで頑張ると思う。

 【森繁和氏、「変わってきた」DeNAの反撃に期待】セは上位に力の差はない。昨季は前年最下位のヤクルトが覇者。DeNAも最下位からの「反撃」に期待したい。打線は力があり、投手陣も整備されてきた。キャンプも見たが「変わってきたな」という印象だ。巨人は新戦力が多く加わったローテーションが未知数。投手陣がリーグ随一の中日は打線がどれだけカバーできるか。

 パの楽天は先発投手に田中将、岸、則本ら頭数がそろい、投打のバランスもいい。日本ハムから加入した西川の存在も鍵だ。1番で固定できれば得点力は増す。ロッテ・佐々木朗は2桁は間違いなく勝つだろうし、1人で貯金10は稼げる。逆転Vも十分にある。ソフトバンクは世代交代の時期。藤本監督の采配にも注目したい。

 【牛島和彦氏、ロッテ・朗希の成長がパの命運握る】阪神は先発陣がしっかりしている。青柳、秋山に高橋も控えている。今年は藤浪も悪くない。ヤクルトは奥川がもうひとつ。復調に時間がかかるかもしれない。中日は若手野手陣が成長しつつある。巨人は山口が厳しい。高橋も調整が遅れており、ローテーションも組めない。DeNA、広島も先発の駒不足。

 パはロッテを推す。佐々木朗は先発の柱になれる存在。昨年はオリックスに競り負けたが佐々木朗の成長でロッテが優勝をつかみそう。対抗はオリックス。山本由伸という貯金を稼げるエースがいるのは大きい。楽天は高齢化が気になるが、先発の顔ぶれは悪くない。ソフトバンクは千賀、石川に次ぐ先発が不安。西武、日本ハムは先発の数が足りない。

 【槙原寛己氏、延長12回復活で投手陣の駒豊富な巨人有利】3年ぶりに延長12回まで。用兵は大きく変わる。大勢ら若手が台頭する巨人は駒が豊富。今季はここからが長く、昨季のような五輪中断期間もなく、フルマラソンより長い50キロぐらいの感じだ。中日は投手陣がいい。打線がカバーできれば首位浮上も。ヤクルトは、戦力的に延長12回がマイナスに働くとみる。守護神スアレスが抜けた阪神も同様だ。

 パは、派手さはないが粘り強い戦いが身上のロッテを本命に。昨季3勝の佐々木朗はプラス10勝を計算。この上積みは大きい。楽天も田中将が4勝に終わった昨季のようなことはないだろう。日本ハムは今季は「種まき」。戦力的には厳しい。新本拠地となる23年に向けて底上げを目指すシーズンになる。

 【伊東勤氏、山岡復活のオリが投手力でロッテ上回る】やはり巨人は地力が一枚上。丸の状態が上向けば打線は復活する。守りでは大城。使い続ければ必ず結果が出る。対抗はヤクルト。昨年の日本一で選手が自信をつけている。3位には広島を推したい。鈴木誠也は抜けるが昨年我慢して使っていた若手が一気に伸びる可能性を秘めている。阪神は抑え不在。中日は打線、DeNAは投打で安定性に欠ける。

 パはオリックスとロッテの争い。現時点では山岡が復活するであろうオリックスが投手力で上とみる。佐々木朗がローテーションを1年守れればロッテが優勝をつかむ可能性は高まる。ソフトバンクは新旧入れ替えが課題。楽天、西武は新外国人次第。日本ハムはチームの土台づくりの年になるのでは。

 【中村武志氏、DeNAの復活マシンガン打線は投手力カバー可】セはどこも決め手がない中でDeNAを推す。昨季は最下位でも打力が最もあるチーム。マシンガン打線復活で不安のある投手陣をカバーできるはずだ。ヤクルトは投打のバランス、中日はセNo.1の投手力でAクラス。巨人は1番、捕手、先発陣など不安要素が多く、若手も伸び悩んでいる。百戦錬磨の原監督でも厳しい。阪神は矢野監督の今季限りの退団宣言で出足からつまずくと最下位もある。

 パはオリックスが抜けている。先発陣は左右のバランスがよく、パで唯一の捕手出身である中嶋監督の采配力も大きい。日本ハムは今年最下位でも来年以降が楽しみ。新庄監督の指導で若手が力を伸ばし、ビッグボス効果による収入増で補強資金もできるだろう。

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