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【阪神・矢野監督 独占インタビュー(下)】今のみんななら大丈夫 自信持って伝えた“俺らしい”決断

[ 2022年3月23日 06:01 ]

<阪神1軍練習>帽子をかぶりなおす矢野監督(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

※(上から続く)

 ――1月31日の退任発表からどんな気持ちで過ごしてきたか。
 「いろんな時に思うよ。キャンプ前日に伝えて、キャンプインの時も来年の2月1日はユニホーム着ていないなと思った。取材を受けても、来年はないやろなと。選手にこうやって話することもないんや、宜野座のあいさつも最後か…と。一回一回ね。選手と向き合う時も、今までなら“今じゃなくてもいいのかな”と思う時もあったけど、このキャンプからは自分の中で思ったことはちゃんと伝えていきたいと思った」

 (続けて)

 「辞めるという決断を発表すると決めた時から、俺自身、監督としてやりきりたい、と。それが選手のためにもつながるし、俺が見本となることで選手自身が悔いのない野球人生を送れる発見になってもらえたらというのは、これまでも伝えてきていたんで。だからこそ、俺が実践して、みんなにもそういう人生を歩んでほしいという部分は俺の中で凄く大事にしている」

 ――キャンプ終了後に会った家族からは?
 「そんなん、ないよ(笑い)。辞めるのなんて、家族には最初に伝えているのに。キャンプから帰ってきたからどうこうなんて別にない。家族は120%俺の味方でいてくれているし、いつも応援してくれている。俺が辞めるどうこうは関係なく、反応も別にないかな。いつも120%応援してくれているよ」

 ――退任発表後の周囲の反応で印象に残った言葉はあったか?
 「まあでも、俺の中で反応は気にしないようにしているから。俺の中で思っているのは、何を言われるかよりも自分が何をするか。そのために発表したわけで。選手に何かを感じてもらえるものがあると思ったから。周りがどう言うかというのは、特に。賛否両論出ることやと思うし、人がやってないことをやるというのはどんな時でも、どんなところでもね。良くない意見は、もちろん俺のところにも届いている。あって当然だと思っている。もちろん“そうなんだろうな”とか、“そういうふうに捉えられるだろうな”というのはあるけど。そっちが大事じゃないかな」

 (続けて)

 「俺のことを知ってくれている人は“俺らしいな”とかそういうふうに言ってくれることは多いと思う。ある意味、何も知らない人はびっくりするけど、俺のことを知っている人はそんなにびっくりしないというか。俺の中では選手もそんなにびっくりした人はあまりいないんじゃないかなと。俺の3年間伝えてきた言動と、姿勢というか、そういうのを見てもらったら、そんなにびっくりはなかったように俺は思っているし。今のみんななら、こんなことを伝えたって、俺が辞めることに対して変な動揺というか、そういうものはない自信はあったから。伝えた時もそう思った」

 ――開幕投手に一度決めた青柳は新型コロナ陽性で残念なことになった。代わって投げる藤浪を含め、青柳のためにもいいスタートを切りたい。
 「それはそうやけどね。もちろん、俺も開幕を重視している。どの監督も、どの選手もいいスタートを切りたい。でも、そこだけじゃないからね。それぞれが頑張ってくれれば。もちろん、その思いをプラスに変えていくというのは、どんどんしていってくれたらいいし、そういうチームになっている自信はある。でも、(藤浪)晋太郎は晋太郎のために頑張って、それが結果的にチームのためにもなるし、青柳のためにもなる。そういうふうにやってくれたら」

 ――佐藤輝はオープン戦で進境を見せた。2年目はどれぐらいの成績を残せそうか。
 「どうやろうね。シーズンに入れば攻められ方も変わるし。現状の形やスタイルは、自信を持ったものになりつつあるんでね。去年苦しんだところからの成長は、しっかりできたキャンプ、オープン戦を過ごせた。あいつの中でも自分に期待しながら、俺らもどこまでの上の伸びしろがあるのか計り知れないスケール感を持った選手なので。俺らも楽しみにしているし、打つ形だけでなく、行動や言動でも“テル、成長してきたな”という部分も見えてきた。開幕も、もちろん4番でいくけど、“4番は俺なんだ”っていうような、それは数字ももちろん求められるし、4番としての姿勢は、ある意味もっと大事になる。数字はナンボでも上げてくれたらいい。でも、チームとして大事にしている姿勢は、もっと大事にしてもらうというのは、俺の望むところかな」

 ――打撃タイトルを獲るだけの力を付けてきているか。
 「どうかな。今年、タイトル獲ればうれしいし、獲れるものは何でも獲るくらいになれば、うれしいけど。数字は結果だから」

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