【スポニチ評論家座談会~大阪編(5)】覇者オリの脅威となるか ロッテ朗希―松川バッテリーに期待

[ 2022年3月23日 08:00 ]

松川(左)と言葉を交わす佐々木朗
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(4からつづく)

 鈴木 シーズンはやっぱり勝っていかないと話にならん。いくらパフォーマンスがあっても、負けてばかりだと沈んでしまう。ソフトバンクも新監督だが、藤本監督は2軍から上がってきて、選手には人望があると聞いた。柳田も恩があるから、男にしたい気持ちが強いらしいね。オリックスは先発陣がしっかりしている。長く勝てなかったチームが、勝つ味を覚えたのは大きい。山本の存在が大きい。選手をその気にさせたソフトバンクとの争いになると思う。

 亀山 昨年は中嶋監督が選手を本当にうまく使った。今年は当然マークされるけど、外国人抜きでも計算が立つ戦力はある。堂々と1位に推せます。

 大野 昨年は山本(18勝5敗)と宮城(13勝4敗)で22の勝ち越しをした。今年は1、2割は引かないといけない。でも、投打のバランスはいいから優勝争いには絡んでくる。抑えの平野佳が少し不安だけど、ブルペンにもパワー投手は多い。

 広澤 宮城は昨年の終盤に球威、切れがなくなった。でも、5つは勝ち越してほしいね。ソフトバンクは強い頃より戦力が落ちていると感じている。オリックスと比較すると、やはり下になる。

 野村 楽天が強いと思っている。ソフトバンクは広澤さんが言われたように戦力が落ちている。オリックスは外国人に頼らなくてもいいのが強み。西武は隅田の補強が大きい。台風の目になる可能性はある。

 広澤 隅田は球持ちがいいですね。大野豊を見ているみたい。

 関本 ソフトバンクはピークは過ぎたけど、底力はあるので上の方に挙げた。オリックスは黄金期に入りながら、まだ伸びしろがある。去年より、まだ強くなるんじゃないかという気もする

 新井 昨年、オリックスとロッテが最後まで争った。優勝したのは絶対的なエース・山本の存在。今年は逆に佐々木朗がスゴい年になる予感がする。エースの差を埋めるくらい一気にブレークしそうだ。彼の160キロを受ける松川もプロで10年くらい筋トレしているような体をしている。キャッチングもいいし、落ち着きもある。打撃も追い込まれてからも反応できる力を持っている。

 野村 楽天には安田がいる。1年目から出てくるには、ものすごく目立たないとダメ。2人の新人捕手は目が離せない。

 亀山 佐々木朗―松川のバッテリーは本当に面白い。ロッテを2位にしたのも、そこがポイントなんです。

 関本 ルーキーではないけど、オリックスの紅林がショートとして、優勝の翌年の大事なシーズンにどれだけやれるかに注目している。長打力もついているので。

 赤星 松川が一押しです。高校の時から取材もしていて、性格も知っている。おじいさんが阪神ファンで「虎生」(こう)と名づけられたけど、実は本人は元々ロッテファン。高校時代から注目されていた打撃だけでなく、リードもしっかりしている。オープン戦でも相手打者も迷わされている感じがあったし、開幕投手の石川も首を振らない。高卒1年目から信頼されているのはスゴいと思う。

 広澤 オリックスの渡部も注目していい選手。足が速い。赤星さんほどじゃないけど。期待できます。

 鈴木 新しい選手がどんなプレーをするか楽しみやね。
(おわり)

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