ソフトB・大関 開幕3戦目有力 オープン戦の安定感買った!離脱田中正の代役 育成出身24歳に託す

[ 2022年3月23日 05:30 ]

キャッチボールをする大関(撮影・中村 達也)
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 育成出身左腕でビッグボスを攻略だ!ソフトバンク・大関友久投手(24)の開幕ローテーション入りが22日、濃厚となった。新庄監督が率いる日本ハムと激突する開幕カード3戦目(27日)での先発が有力。ペイペイドームでの全体練習後に取材に応じた藤本博史監督(58)は先発6枠、三塁を除く開幕スタメンを決めたと話し、近づく本番へ気持ちを高めた。

 「ビッグボス」を叩く先発陣の陣容が固まった。全体練習後、藤本監督は新庄監督率いる日本ハムとの開幕3連戦の先発投手を決めたと明かした。「決めましたよ。言いません!」。詳細は明かさなかったが、懸案だった第3戦の先発投手は左腕・大関が有力。近藤や清宮ら左打者封じに期待がかかる。

 開幕戦からエース千賀、東浜の順で投入するのは早くから決めていたが、第3戦先発は予定に狂いが生じていた。最有力候補だった田中正が20日の広島戦で右肩違和感を訴えて途中降板。同戦で2回1失点だった大関に白羽の矢を立てたもようだ。

 藤本監督は「主力は近藤くらいか。清宮も出るか分からない。読みづらいよね。未知の部分があるから」と奇抜な策を繰り出す新庄監督の対策に苦慮した様子だった。しかし開幕を3日後に控え「(相手の)数字をしっかり見て決めました。教えませんけど」と腹をくくった。大関は20日の広島戦では田中正のアクシデントで予定よりも1イニング早い4回から登板。先頭・坂倉に一発を浴びたが、その後は打者6人を完璧に封じ、3三振を奪った。オープン戦3試合で計6回を無四死球で3安打1失点と安定している。

 指揮官は野手の布陣も固まってきたと話した。この日からのウエスタン・リーグ広島3連戦にリチャード、野村勇、上林、ガルビスを派遣。4選手とも開幕1軍が確実で「ほぼ決まってサードのポジションだけ」とリチャードと野村勇の最終アピールに期待した。

 藤本監督は練習前にはペイペイドームの敷地内にある鷹観音で必勝祈願を行い、球団職員も加わった決起集会に参加した。球春到来へ、指揮官の気持ちは自然と高まってきている。(井上 満夫)

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2022年3月23日のニュース