丹生・春木監督「楽しそうに一生懸命プレーしてくれたのがよかった」 22失点大敗にも選手の奮闘に満足

[ 2022年3月23日 17:16 ]

第94回選抜高校野球大会第5日第3試合 1回戦   丹生7-22広島商 ( 2022年3月23日    甲子園 )

<広島商・丹生>2回2死一、三塁、丹生・井上は逆転となる中越え適時二塁打を放ち、ベンチに向かってガッツポーズ(撮影・井垣 忠夫)
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 第94回選抜高校野球大会第5日は23日、阪神甲子園球場で1回戦が行われた。第3試合では、21世紀枠で選抜初出場の丹生(福井)が広島商(広島)に7-22で敗れ、初勝利はならなかった。

 22失点を喫する大敗だったが、春木監督は「選手たちは緊張していたが、楽しそうに一生懸命プレーしてくれたのがよかった。特に打撃と走塁は練習通りのプレーができた」と選手を責めず、満足げな表情も見せた。0-3の2回には吉田、井上の適時打などで4点を奪い、一時逆転。逆転した際の球場の盛り上がりには、同監督も「震えました。鳥肌が立ちました。甲子園はすごいところだなと感じました」と率直な気持ちも表現した。

 また、先発の井上が2回78球で降板(8回に再登板して2死奪う)。7四死球を与えたことが響いたが、指揮官は「投手は四球が多くなったけど、一生懸命投げてくれた」と終始、穏やかな表情で振り返った。

 21世紀枠出場校が一般選考枠の学校に勝って初戦突破する7年ぶりの快挙は達成できなかったが、大きな財産も得た。丹生は福井県越前町にある唯一の高校で、福井県勢として21世紀枠では初の選出。さらに部員27人全員が地元出身だ。指揮官は「この経験は地域に帰って、応援してくれた方々、そして地域の子供たちに還元していきたい」と、早速、恩返しの意向も示していた。

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2022年3月23日のニュース