【スポニチ本紙評論家セパ順位予想】張本氏は新庄日本ハム最下位予想も伸びしろに「あっぱれ!」

[ 2022年3月23日 08:00 ]

新庄監督率いる日本ハムの伸びしろに「あっぱれ!」の張本氏(撮影・西尾 大助)
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 「喝!」か「あっぱれ!」か――。シーズン開幕まで2日。スポニチ本紙評論家陣が今季の両リーグの行方を占った。新庄剛志監督(50)が率いる注目の日本ハムは、予想した10人全員が最下位。日本ハムOBでもある球界のご意見番・張本勲氏(81)も最下位に予想したが、あの手この手でプロ野球界を盛り上げるビッグボスに「シーズンでは勝利こそが最大の話題」と熱いエールを送った。

 このオフ、新庄監督はさまざまなアイデアで球界を大いに盛り上げてくれた。その姿はまさに「あっぱれ!」だ。ただ、シーズンでは話は別。ぜひ勝つことで話題をつくってほしい。プロの世界で「負けていい」はない。新庄監督は「優勝を目指さない」とも言っているが、あくまでパフォーマンスだと思う。本気ではないだろう。

 確かに日本ハムは投打ともに戦力不足。新庄監督がいかに選手をその気にさせて、力を引き出せるか。ナインは伸び伸びとプレーしておりオープン戦でも気配は見える。選手を適材適所で起用し、能力を最大限発揮させるのは指揮官の大事な仕事だが、実はこれが一番難しい。ビッグボスにはこの部分を何より期待したい。でなければ「喝!」が待っている。本当に楽しみだ。

 パはオリックスの連覇とみた。山本を中心とした投手陣と、吉田正、杉本が座る攻撃陣。ソフトバンクは千賀がケガなく年間を通してプレーすることが絶対条件になる。楽しみはロッテ。飛び抜けた存在はいなくても1点、1球、一つのプレーに必死な印象だ。チームとしての強さを感じる。佐々木朗は体も出来上がっただろう。酷使は困るが、ぜひ中5、6日で回ってほしい。フル回転すれば一躍、台風の目になる。

 セは巨人。原監督の采配は熟練の域に達してきた。4番・岡本和にも期待している。打高投低の時代。50本塁打なら「大あっぱれ!」だ。まだ伸びしろがある。現在のフォームはステップしてスイングをした時、軸足である右足が前後に動いてしまっている。軸足が動くと体が前に突っ込んだり、差し込まれたりする。ゴルフもそうだが、その場で鋭く回転するのがベストだ。

 ヤクルトも総合力が高い。阪神も推したいが、矢野監督が今季限りでの退団を表明したことがどう出るか。チームに動揺が残るのでは、と思う。事情はあっただろうが、私としては終わるまで我慢して腹の中に収めておいてほしかった。チーム失策が多いのもマイナスだ。ダークホースは中日。投手陣は屈指で、野手出身の立浪監督は野球をよく知っているし、打線をどれだけ整備できるかだろう。(本紙評論家)

 ≪27日、サンモニに復“喝”≫張本氏は27日放送のTBS系「サンデーモーニング」に生出演。「喝!」「あっぱれ!」が復活する。昨年12月26日にレギュラーを「卒業」してからは初めての出演。2月27日にも出演を予定していたがコロナ禍のために直前のキャンプ取材をキャンセル。新庄監督の元にも足を運ぶ予定だった張本氏は「ぜひ会って激励したかった。OBとして監督を引き受けてくれてうれしい。球場でぜひ会いたいね」と話した。

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