広島商 “ド派手”に史上4校目の甲子園4元号勝利達成 甲子園史上同校最多得点で春20年ぶりの校歌!

[ 2022年3月23日 16:39 ]

第94回選抜高校野球大会第5日第3試合 1回戦   広島商22―7丹生 ( 2022年3月23日    甲子園 )

<広島商・丹生>2回 2死二、三塁 右前に2点適時打を放つ広島商・保川(撮影・成瀬 徹)
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 第94回選抜高校野球大会第5日は23日、阪神甲子園球場で1回戦が行われた。第3試合では、20年ぶり22度目の出場となった広島商(広島)が、21世紀枠で出場した丹生(福井)を破り、春としては20年ぶりに甲子園で校歌を流した。

 これで、甲子園4元号勝利も達成。松商学園、高松商、さらに今大会で達成した広陵に続く史上4校目の快挙となった。

 自慢の打線が序盤から丹生に襲い掛かった。初回に植松、松浦の適時打で3点を先制。2回に4点を奪われて逆転を許すが、つかの間だった。2回裏の攻撃では、再び松浦の適時打などで一挙5得点で再逆転に成功。丹生の先発・井上が制球に苦しむ中、昨秋の公式戦11試合でチーム打率3割3分1厘を誇った打線が火を噴いた。

 その後も猛攻は止まらず、4回には相手のミスにもつけ込み4点を追加。5回以降も小刻みに得点を追加し、3回以外は毎回得点となる圧勝劇となった。また22得点は同校の選抜大会史上、最多得点で、1916年夏の19点も上回り、同校の甲子園最多得点となった。

 昨秋の新チーム発足時からネット裏付近に「HIROSHO WAY~広商は広商の道を行け~」の横断幕を掲げた。31年の選抜初優勝時の遊撃手だったOB鶴岡一人氏と二遊間コンビを組んでいた第6代監督・保田直次郎氏の「伝統とは脈々と続く創造の心と、その心構えである」の言葉から、荒谷忠勝監督が発案した。

 春夏7度の優勝経験を持つ広商らしい全員野球での初戦突破。名門復活の、のろしが上がった。

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