寅年の虎は強いのか?優勝確率は25%も実は今年は60年ぶり吉兆年!

[ 2022年3月23日 06:00 ]

62年の優勝時、胴上げされる藤本監督
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 2022年は寅(とら)年。12年に1度、阪神ファンがそわそわしてしまう年だ。昨年、両リーグで最も白星を挙げたにもかかわらず優勝を逃し、悔しい思いをしたトラ党は今年こその思いが強いだろう。寅年の阪神って実際、どうなのか?過去のデータから今季を探ってみた。

 丑(うし)年だった昨年、オリックスが25年ぶりにリーグ優勝を果たした。今年は寅年。丑年の猛牛に負けられへんと阪神ファンの鼻息は荒いはずだ。寅年シーズンは1リーグ時代の春・秋制を含め過去8度。阪神は38年春と62年の2度優勝している。前回の10年も優勝の中日と1ゲーム差の2位。8季中Aクラスが6度と好成績が目立つ。

 優勝確率は25%。一見すると高くない数字だが、後押しするデータがある。60年で一回りする干支(えと)だ。今年は壬寅(みずのえとら)。前回の阪神の寅年Vは62年で、ちょうど60年前。干支は今年と同じ壬寅だった。この時の阪神は小山正明が27勝、村山実が25勝と大車輪の活躍。全球団に勝ち越す完全優勝だった。阪神の2リーグ制後の優勝は5度あるが、完全優勝は62年だけ。高名な歴史家や哲学者は言っている。「歴史は繰り返す」と。

 寅年の複数回の優勝は中日(74、10年)、西武(86、98年)、ロッテ(50、74年)もしている。中でも中日は阪神同様8季のうち6季がAクラス。ちなみに球界のライバル・巨人は38年秋に優勝も、2リーグ制以降は一度も優勝できていない。

 60年前、阪神と日本一を争ったのは東映だった。東映は日本ハムの前身球団。歴史が繰り返すのなら…新庄ビッグボスが古巣と頂上決戦!?信じるか信じないかはあなた次第。

 ≪巨人は下1桁2の年が有利?≫2リーグ制以降、寅年の優勝がない巨人だが、10年周期で西暦の下1桁が2の年を見ると52、72、02、12年と4度リーグ優勝し、いずれも日本一に輝いている。62年を除き6シーズンでAクラスと安定感抜群。パでは西武が82、92、02年と3度優勝。こちらも72年以外はAクラス入りしてきた。寅年または西暦の下1桁2年のどちらも優勝していないのは、現12球団では05年創設と歴史の浅い楽天だけ。今季はどんな展開が待っているか。

 ≪年男に98年組由伸、86年組ダルに涌井≫現役選手では86、98年生まれが年男。36歳世代は明石(ソ)、井納(巨)、涌井(楽)、美馬(ロ)の4人だけ。大リーグで活躍するダルビッシュ(パドレス)も同世代だ。24歳世代は山本(オ)が代表格。早川(楽)や今井(西)、牧(D)、坂倉(広)も同学年。74年生まれの井口監督(ロ)も48歳の年男だがどうなるか。

 ≪名前にトラ ロッテ新人・松川虎生は開幕マスク確実!!≫伏見寅威(オ)や中川虎大(D)ら名前にトラの字が入っている選手もいる。注目はロッテのドラフト1位・松川虎生だ。高卒新人の開幕スタメンマスクが確実。06年の炭谷(西)以来16年ぶり、球団では初の快挙となる。江越大賀(神)、上茶谷大河(D)、平沢大河(ロ)、ブランドン大河(西)らタイガーならぬタイガ軍団も暴れてほしい。

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