21世紀枠の丹生 完敗で春初勝利はお預け 広島商の猛攻に屈した

[ 2022年3月23日 16:39 ]

第94回選抜高校野球大会第5日第3試合 1回戦   丹生7-22広島商 ( 2022年3月23日    甲子園 )

<広島商・丹生>初回 1死二塁 広島商・植松に先制適時打を打たれた丹生・井上(撮影・成瀬 徹)
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 第94回選抜高校野球大会第5日は23日、阪神甲子園球場で1回戦が行われた。第3試合では、21世紀枠で選抜初出場の丹生(福井)が広島商(広島)に敗れ、初勝利はならなかった。

 21世紀枠出場校が一般選考枠の学校に勝って初戦突破となれば、15年に松山東(愛媛)が二松学舎大付(東京)を5-4で下して以来、7年ぶりの快挙だったが、達成はならなかった。

 初回に3点を奪われたが、すぐさま反撃開始。吉田、先発・井上の適時打などで4点を返し、一気に逆転に成功した。だが、リードもつかの間、先発・井上の制球が定まらず、初回の4四死球から2回にも3四球を与え、適時打なども許して2回に4失点。3回からは継投に入ったものの広島商の猛攻はなかなか止められず、22失点の大敗となった。それでも、最終回に3点を返すなど、最後まで意地を見せた。

 丹生は、福井県越前町にある唯一の高校で、福井県勢として21世紀枠では初の選出でもあった。部員27人全員が地元出身。雪でグラウンドが使えない冬場は、ボクシングなど他競技も練習に採り入れて強化に励むなど、近年は県内上位の常連校だった。野球部の活躍は人口約2万人の町にとっても活力剤なだけに、夏の雪辱が期待される。

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2022年3月23日のニュース