阪神の開幕守護神ケラーに決定! 矢野監督“連投テスト”待たずに断言「決まってるやん」

[ 2022年3月23日 05:30 ]

2軍練習試合   阪神6-1オリックス ( 2022年3月22日    京セラD )

<練習試合 オ・神> 6回、2番手で登板したケラーは1回を無失点に抑える (撮影・後藤 大輝)
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 阪神・矢野燿大監督(53)が22日、カイル・ケラー投手(28=パイレーツ)を開幕から守護神で起用する方針を明言した。来日から3度目の実戦登板だったオリックス2軍との練習試合(京セラドーム)で1回無失点。23日のウエスタン・リーグ同戦での連投テストを待たずして断言した。

 既に心は決まっていた。矢野監督は広田神社での必勝祈願を済ませ、2軍戦の視察へ。舞洲で予定されたウエスタン・リーグのオリックス戦は雨天中止。練習試合に切り替わり、会場も京セラドームに変更された。3・25開幕戦と同じ舞台。ケラーの3度目の実戦調整を見届け、守護神起用を明言した。

 「判断って…、決まってるやん。(9回は)ケラーでいくよ。決めてるやん」

 西勇の後を継ぐ形でケラーは6回に登場した。先頭打者に四球を与えた後、佐野如を146キロ直球で遊直、後藤を122キロカーブで二ゴロ。当初「2/3イニング」の予定だったため通訳を伴ってマウンドに来た安藤2軍投手コーチに続投を志願した。最後は広沢を2球で追い込み、3球目の126キロカーブでバットに空を切らせた。

 「ちょっとずつですけど、状態は上がっている。コントロールの部分でも乱れは少なくなってきてると思う」

 広沢に対する初球が最速149キロだった。初登板した15日は148キロ、前回18日は152キロ。満足な様子を見せつつ、「ボールの質、コントロール、球速、全てが徐々に上がってくると信じている。明日のポイントは、連投で強い球が投げられるか」と23日の登板も見据えた。

 初連投は、もう“テスト”ではない。矢野監督は決断した。「今やれることはしっかりやっていると思うし、順調なんじゃないの?(球質も)もうちょっと上がると思うけど」。6日の来日から2週間強。上がり目も期待して重責を託した。

 8回=岩崎を含めた必勝継投を定め、7回については「臨機応変にいくよ。シーズンの中で育てなあかんところやから」と状況に応じた起用を思い描いた。最大の懸案に“答え”を出し、開幕準備は整った。(阪井 日向)

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2022年3月23日のニュース