DeNA 山崎、今永担当の武居スカウトが異例の転身

[ 2021年12月5日 14:00 ]

DeNAの武居邦生編成部アマスカウト
Photo By スポニチ

 DeNAを今季限りで勇退した武居邦生前編成部アマスカウト(65)が、来季スタートする「日本海オセアンリーグ」の運営事務局スカウト統括部長に就任することが5日、分かった。

 異例の経歴の持ち主が、異例の転身を遂げる。同氏は国士舘大を卒業後、社会人野球のヤマハなどで活躍。現役引退後は母校・国士舘大の監督を務めたが、08年に異例のプロ野球経験なしで、球団のアマチュアスカウト部長補佐に就任した。

 とはいえ広い人脈を生かしチームを下支え。08年ドラフト1位・松本啓二朗(早大)、12年・白崎浩之(駒大)、14年・山崎康晃(亜大)、15年・今永昇太(駒大)、18年・上茶谷大河(東洋大)と5人の「ドラ1」を担当した。

 勇退を耳にして目をつけたのが、「日本海オセアンリーグ」だ。同リーグはルートインBCリーグに属していた富山、石川、福井、滋賀の4球団が脱退し、新たに来季から運営を開始するリーグ。

 武居氏は特定の球団に属さずにスカウト活動を行う。全国の高校、大学を行脚し、将来NPB入りを目指す逸材を発掘。リーグのトライアウト参加をうながし、4球団のいづれかに入団するための橋渡し役を行う。

 新リーグに不安を抱く若者もいる中で、「武居」の肩書きは絶大。アマチュア球界との協力関係を基盤に、同氏が逸材をサポートしていく。その「ベテラン力」にリーグ側も信頼を寄せた。

 DeNAでのスカウト活動で「開拓の精神」がしみこんでいる武居氏。新たな舞台での挑戦が、新リーグの発展に貢献することは間違いない。

続きを表示

2021年12月5日のニュース