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二刀流育ての親 栗山氏から大谷へ おめでとうは今言わない「天井はもっと上」

[ 2021年11月20日 02:30 ]

エンゼルス・大谷 満票でMVP受賞

日本ハム時代、栗山氏(右)と雑談する大谷
Photo By スポニチ

 おめでとうとは言わない――。今季限りで日本ハム監督を退任した栗山英樹氏(60)が19日、ア・リーグMVPを受賞したエンゼルス・大谷翔平投手(27)に、見ているのはもっと高いところだと、二刀流の育ての親としてのメッセージを送った。

 変わらなかった。満票MVPという快挙にも、栗山氏の言葉はたっぷり「親心」が詰まったものだった。

 「野球発祥の地で認められたのは本当に喜ばしいこと。ただ、こっちは翔平が選手としてできる天井を見ているから。凄いとか、褒めるとか、良かったとか、今俺が言うことではない。(天井は)もっと上にあると見ているし、信じている」

 大谷にとって、タイトルや表彰は目指すところではない。日本ハムで日本一になった16年のこと。あと3イニングで規定投球回数に達する大谷に、優勝後の登板について確認すると「“何言ってんですか?あなた、優勝させろって言ったんでしょ”って顔していた」。結局登板せず、2年連続の最優秀防御率を逃したが「そこ(タイトルや表彰)を見ていた選手じゃない。見ていたら、二刀流なんかできてない。自分の限界、どこまでできるのかというところで戦ってきた」。

 ただ、今季の活躍は大きな意義があるという。「世界最高峰においてエースであり、4番。日本だからできたと言われたら悔しいけど(日本で)やってきたことは間違ってなかった」。そしてMVPの効力はさらに可能性を広げる。「自分が野球をやりやすい環境を、自身でつくった。日本でも賛否はあったが、これで本当にやりたいことをやっていけると思う」。どんな道なのかは栗山氏も想像できない。「例えば35歳くらいにどちらか選ぶ時、1年ごとに投手、打者を交互にやるとか」と巡らせもした。

 最後に続けた。「翔平は野球界に遣わされた選手だと信じているから、大きな使命がある。いつか翔平を見て誰もが“野球って凄いな、楽しいな”と言ってくれるように」。MVPすら通過点。恩師ははるかな高みへ登っていくことを信じていた。

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