エンゼルス・大谷MVPに花巻東時代の恩師・佐々木監督「おめでとうではなく、ありがとう」

[ 2021年11月20日 02:30 ]

エンゼルス・大谷 満票でMVP受賞

佐々木洋監督
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 大谷の母校・花巻東の佐々木洋監督は、選手へ「2つの目を大事にしなさい」と説いてきた。目的と目標のことだ。高校時代からメジャー挑戦を志していたエンゼルス・大谷は、目標シートの端に「世界一のプレーヤーになる」「この道の開拓者になる」と記していた。

 教え子の快挙を佐々木監督は「おめでとうではなく、ありがとうですね」と喜んだ。「ただ歩いていたから獲ったのではなく、目指して歩いていたから獲った。技術だけでなく人間性や、非常識のことを常識に変えた影響力を評価してもらったと思う」と語った。

 数日前に大谷と再会した。「MVPを獲って終わり、という意識はみじんも感じない。敵は自分。前の日の自分を超える思いで過ごしている」と意識の高さに感心させられた。

 地元も沸いた。出身地の岩手県奥州市では市役所講堂にエ軍のユニホームTシャツ姿の職員ら150人が集まり中継を見守った。受賞が決まると歓声が上がりスティックバルーンを打ち鳴らし祝福。花巻市役所では大谷のMVPと、花巻東の明治神宮大会初出場を祝う大きな垂れ幕が並べられた。

 チームは20日からその明治神宮大会に臨む。大谷から「ぜひ頑張ってほしい」と伝えられている。日本一への思いは、さらに強くなった。(川島 毅洋)

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