ヤクルト・高津監督 予告先発「No!」野村イズムで情報戦再び 20日開幕日本シリーズ

[ 2021年11月20日 05:30 ]

前日監督会議でフォトセッションに応じるオリックス・中嶋聡監督(左)とヤクルト・高津臣吾監督
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 SMBC日本シリーズ2021は20日、京セラドームで開幕し、オリックスとヤクルトが対戦する。19日の監督会議では17年以来4年ぶりに予告先発をしないことが決定。事前会議で中嶋聡監督(52)は予告先発を提案したが、ヤクルト・高津臣吾監督(52)が実施を選択しなかった。初の前年最下位からリーグ優勝を決めた2チームによる頂上決戦。早くも指揮官同士が火花を散らせた。

 シリーズ前日恒例の監督会議。日本野球機構(NPB)の井野修野球規則委員が最後に「今年は予告先発を使わないで試合をすることに決定しました」と両監督に伝えた。中嶋監督は「予告先発しないの?こっちはしてもいいけど」と確認したが、高津監督は反応せず。そのまま会議は終了した。

 会議後の記者会見で高津監督は「予告先発はルールでは明記されていない。ルールに従った、ルール通りにやったと理解していただけたらいい」と説明した。日本シリーズの予告先発は、両軍の同意があれば可能。事前会議で高津監督が実施しないことを選択し4年ぶりの予告先発なしが決定した。ヤクルトの先発陣では高橋、石川らの左腕、CSでの右手の負傷が回復して40人枠入りした原らの起用法が注目される。

 同じチームが顔を合わせた95年。「野村ID対仰木マジック」と、野村克也、仰木彬両監督の駆け引きが注目された。ヤクルトは、右肩痛と伝えられたブロスを先発させる奇襲が奏功。先勝し、4勝1敗で日本一に輝いた。

 また、野村監督はシリーズ前からメディアを介してイチローのインハイ攻めを公言して意識させ、抑え込んだ。野村監督の薫陶を受けた高津監督は同年の胴上げ投手になるなど4度日本シリーズに出場。警戒選手については「個人名はちょっと言えない」とした上で、「短期決戦は徹底的にというのが鉄則だと思っています」と主軸のマークを予告した。

 野村IDはデータの駆使だけでなく、相手に考えさせることが真骨頂。今回も情報戦、心理戦が展開される。

 「汚い手は使わないけれど、全てを使いたい。登録している40人を全て使って、なんとか4つ勝ちたい」

 昨年2月に亡くなった野村氏へ「必ずいい報告をしに行きたい」と高津監督。あらゆる手を尽くし、恩師の墓前に20年ぶりの日本一を報告する。(青森 正宣)

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