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MVP大谷「ここからピークを迎える5~7年くらいは、もっともっと勝負な時」イチ以来の偉業も満足せず

[ 2021年11月20日 02:30 ]

満票でア・リーグMVPに選出された大谷
Photo By スポニチ

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が18日(日本時間19日)、01年マリナーズのイチロー以来、日本選手では20年ぶり2人目となるア・リーグMVPに、満票で輝いた。1931年に現行の投票方式となってからは史上19人目となる、満票での選出。9勝、リーグ3位の46本塁打など、投打二刀流での歴史的な活躍が文句なしの評価を得た。

 オンラインでのプレゼンターはMVP2度の往年の名選手フランク・トーマス氏だった。名前を呼ばれた大谷は「unanimous vote(満場一致だった)」と告げられると、少し驚いたように目を見開き、2度、画面に会釈した。

 2度目のナ・リーグMVPに輝いたハーパー(フィリーズ)が泣いて歓喜したのとは対照的だった。大谷は「泣くというよりは、凄くうれしかった。満票だったので、びっくりというか、良かった」と素直に受け止めた。日本選手では01年のイチロー(マリナーズ)以来、20年ぶり2人目。二刀流での歴史的な活躍が評価されての満票選出は15年のハーパー(当時ナショナルズ)以来、6年ぶり19人目の快挙だった。

 そのイチローは今季終了後、「無理はできる間にしかできない。21年シーズンを機に無理をしながら翔平にしか描けない時代を築いていってほしい」とエールを送っていた。大谷なりの解釈で受け止めていた。「無理は“ケガをする間際まで”という意味ではないと思う」とし、「選手として良いパフォーマンスを保てる時期は長くはない。タイムリミットは毎年、毎年近づいている。自分の能力を伸ばせる時間は多くはないので、時間を大事にしながらやりたい」と決意を新たにした。

 今オフは表彰ラッシュでこれで「8冠」。かねて「世界一の選手」を目標に掲げてきたが、「なってはいない」と現状に満足はしていない。「自分でそう思う日は、恐らく来ない。ゴールがない分、常に頑張れる」。今季は中盤まで日本選手初の本塁打王が確実視されながら、終盤にゲレロ、ペレスに追い抜かれた悔しさが強い。1918年のベーブ・ルース以来となる2桁勝利&2桁本塁打は、1勝届かず来季へ持ち越した。「選手としてここからピークを迎える5~7年くらいは、もっともっと勝負な時じゃないかなと思う」と前しか見なかった。

 今季終了直後は体を休めることに専念し、10月30日に帰国。隔離期間中は自宅でトレーニングを重ね、14日から屋外での練習をスタートさせた。この日の夜の予定を問われると「一人で寂しく過ごすと思う。母親は来ているけど、夜は特に(予定はない)。また明日もあるので早めに寝る」と照れ笑いを浮かべた。メジャー5年目を迎える来季へ向け、もう動きだしている。(柳原 直之)

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