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阪神・遥人 左肘のクリーニング手術受け退院「万全で投げられるように」来季フル回転へ前向きな決断

[ 2021年11月20日 05:30 ]

左肘のクリーニング手術を受けていたことが分かった高橋
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 阪神は19日、高橋遥人投手(26)が大阪市内の病院で左肘のクリーニング手術を受け、この日に退院したと発表した。「来シーズン、万全な状態で投げられるように」。来季こそ17年ぶりのリーグ優勝へフル回転するための前向きな決断だったと明かした。

 手術と聞くとショッキングだが、高橋は前向きな決断だったと説明した。球団を通じて「来シーズン、万全な状態で投げられるように手術を行いました。今まで以上のパフォーマンスを発揮できるように、しっかりリハビリに励み準備していきたいと思います」とコメントした。

 “万全”“今まで以上”…のフレーズに決意がにじむ。4年目の今季も2月の沖縄キャンプで右脇腹の筋挫傷を発症し、開幕に間に合わなかった。初登板は9月9日のヤクルト戦までずれ込んだ。同18日の中日戦で329日ぶりに白星を挙げると後半だけの7試合で4勝2敗、防御率1・65と優勝争いをするチームの輪にギリギリ間に合った。

 しかし10月21日の中日戦で8回まで1安打無失点、まだ90球と完封ペースだったが、9回のマウンドに上がっての投球練習で違和感のため緊急降板。大事を取ったということで収めたかったが、11月6日の巨人とのCSファーストS第1戦に先発した際にも、2回に左肘を何度か押さえるしぐさをみせ、6回3失点で敗戦投手になっていた。

 エース格と期待される。圧倒的な力は誰からも認められる。決して足踏みでも後退でもない。手術という選択肢は、1年間フル回転する可能性を求めて、前へ前へと進んでいるつもりだ。

 甲子園で秋季練習中の矢野監督は焦らせないように、慎重に、本音を押し殺すように言葉をつないだ。「リハビリが大事なんで。開幕に絶対に間に合わせてほしいって思いはあるけど、そこだけを目指すわけじゃなくてね。戻った時にそっから1年間投げてくれることの方が大事なんで」

 完璧にメンテナンスを終えて来春に戻ってきてほしい。痛みは?リハビリは順調?指揮官として今後の動向は絶対に気にはなる。だが、そんなそぶりは見せずにこのオフを静かに見守る。

≪高橋プロ入り後の故障≫
 ★18年 入団前の体力測定で左肩の筋力がやや弱いことが判明。4月11日の広島戦でプロ初登板初先発勝利を飾ったが、左肩のコンディション不良で6月10日のロッテ戦を最後に戦線離脱。そのままシーズン終了。

 ★20年 4月15日からの自主練習期間に左肩の違和感を訴え、5月から2軍で調整。新型コロナで遅れた6月19日の開幕にも間に合わず。1軍初登板は8月6日の巨人戦だった。

 ★21年 1軍春季キャンプ中の2月16日、楽天との練習試合登板で右脇腹に違和感。「右脇腹の筋挫傷」の診断で別メニュー調整。その後上肢のコンディション不良にも悩まされ、リハビリ期間が長期化。1軍初登板は9月9日のヤクルト戦だった。10月21日の中日戦ではシーズン3度目完封目前の9回投球練習中に左肘違和感で降板。11月6日、巨人とのCSファーストS第1戦で復帰も6回3失点で負け投手だった。

≪近年、肘のクリーニング手術を受けた主な投手≫
 ★ドリス(神)来日1年目の16年7月31日に右肘痛で抹消。オフに手術。翌17年は開幕から守護神として63試合に登板。37セーブでタイトル獲得。

 ★美馬(楽)18年8月2日のオリックス戦で右肘に違和感を訴え手術。19年3月30日のロッテ戦で復帰。先発5回3失点で勝利投手。同年25試合8勝5敗。

 ★東浜(ソ)19年6月5日に右肘を手術。20年6月19日、ロッテとの開幕戦に先発で復帰。前年5月21日の西武戦以来395日ぶりだった。同年19試合9勝2敗。

 ★山岡(オ)今季8月下旬、右肘にひびが見つかり9月17日に手術。11月16日の紅白戦で実戦復帰。ヤクルトとの日本シリーズに向けてスタンバイ。

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