オリックス・由伸 6回1失点で降板、勝利投手の権利得られず 9奪三振も球数増えて6回で112球

[ 2021年11月20日 20:30 ]

SMBC日本シリーズ2021第1戦   オリックス―ヤクルト ( 2021年11月20日    京セラD )

<日本S オ・ヤ(1)>力投する先発の山本(撮影・椎名 航)
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 オリックスの山本由伸投手(23)が、20日に開幕した「SMBC日本シリーズ2021」の第1戦に先発し、6回を5安打1失点で降板した。ヤクルト・奥川との投げ合いで先制を許し、勝利投手の権利は得られなかった。

 先頭の塩見の空振り三振から始まり、初回は難なく3者凡退。2回には守備のミスもあり、2死一、二塁の先制ピンチを迎えるが、8番・宮本にブレーキの利いたカーブで空振り三振。3回の2死一、二塁も村上を空振り三振に退け、先制は許さなかった。序盤のピンチは、2021年度最優秀バッテリー賞をともに受賞した捕手・若月に対して、自信を持って投げ込んだ。

 だが、慎重に粘りながらの投球となり、5回までに95球と球数は増えた。そして両軍無得点で迎えた6回、2四球を出した後に中村に先制適時打を許して、この回限りで降板。最終的には6回で112球、9奪三振、2四球だった。

 シーズンでは最多勝、防御率、最多奪三振、勝率第1位の先発投手タイトル4部門を独占。シーズン最後は球団新記録の15連勝で締めくくり、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの第1戦では、ロッテ相手に4安打10奪三振で完封という完璧なポストシーズン初戦だった。

 前日19日の監督会議で予告先発はしないことが決まったが、中嶋監督は「別に片っぽが、やってもいいでしょ?山本よ」と、自主的に予告するなど、エースとして信頼を寄せていた。

 山本は勝利投手にはなれず、7回からは2番手の吉田凌に託した。

 ▼オリックス・山本「全体的にランナーを許しながらの苦しいピッチングとなってしまっていたと思います。中盤までは、なんとか粘りながら投げることが出来ていたと思いますが、最後(6回)、甘く入ってしまったボールを打たれてしまって悔しいです。まだ試合は残っていますし、チームの逆転を信じてしっかりと応援します」

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